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二人の時間
茜はたった数日前にほぼ初めての料理だったはずだがすでに手際が良くなっていた
さすが茜だ…
「さなえ。次は?」
「ん。これ」
「了解。ちゅっ…」
「ちょっと…それやめて…いちいちしなくていい…照れるから…」
「だからするんだよ。照れてるさなえも可愛い」
にやにやしながら手を動かす茜を横目で見ながらため息をつく…
にやにやしてる顔までかっこいいなんてずるい…
きっと赤く染まっているだろう顔を見られたくなくて黙々と作業をこなす
茜はきっとそれを面白がっているのだろう
出来た料理を二人で食べ…否…何故か食べさせられている…
「ねぇ…自分で食べられるよ?」
「俺があげたいの。ほら。あーん」
「あーん」
「はぁ。可愛い」
「だからさ…可愛い言い過ぎ…俺男。可愛いは男に言う言葉じゃないでしょ…」
「だって二人でいちゃいちゃしたかったから来たんでしょ?」
「…っ…だからって…これは…」
「いちゃいちゃは否定しないんだ?もう、可愛いなぁ」
「うるさい…」
結局最後までお互い食べさせ合いっこしいつも以上に時間がかかった
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