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引っ越しの日

GWに入り家族も手伝ってくれて引っ越しも早い時間に終わった 「茜くん流石ねぇ。綺麗にしてる。よろしくね。さなえのこと」 「はい」 「さなえ。夏休みは帰ってくるの?」 「バイト始めるから無理」 「そうね。茜くんに迷惑掛けらんないもんね。本当に」 「そうだね」 「薊さん。迷惑とかはないですよ。かえって俺がさなえに迷惑かけてます…俺さなえのお陰で生かされてるんで。さなえのご飯うまいんですよね」 「そう?さなえなんかでも役に立って良かった。じゃあ私たちは帰るわね。葵さんとお茶して帰るの」 「そう。気をつけて」 「ねぇ茜」 「何?」 「たまには連絡頂戴ね」 「わかってるよ。母さんも体に気をつけてね」 「ありがとう。じゃあ行くね」 「うん」 慌ただしく帰っていく葵さんとうちの家族を見送って自分の部屋を整える。 「ねぇさなえ」 「ん?」 「寝るとき毎日一緒がいい」 「俺も…一緒がいい…でもさベッド運び込まないとさすがに変に思われるだろ」 「そうだよね…運んだだけだよね?別々に寝ないよね?」 「茜が…いいなら」 「いいに決まってるでしょ」

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