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はじまり。秘密

権堂side 翌日目を覚ましたゆりかの手をとる 「ゆり。おはよ」 「つーくん…っ…あの人は…っ、?あの人は?」 「…逮捕された」 「た…い…ほ…」 「あぁ」 「俺っ…こわっ…くて…痛くて…っ…ごめ…っ…ごめんね…つーくんまで…こんな…ごめん」 「俺は大丈夫だ。ごめんな…気付いてあげられなくて」 それから数日後。退院したゆりかは荒れていく 精神的に不安定になり…沢山の人と体を繋げた…俗に言うセックス依存症… 毎日毎晩違う誰かの腕に抱かれ、抱き、快楽に溺れていった 一人でいると恐怖を思い出してしまう故の行き着いたところだった。 そんなゆりかをどうすることも出来なくて俺たちはただ見ているしかなかった 「おじさん…俺…もう…見ていられない…ゆり…ゆりを俺にくれない?俺が何とかするから…だから…」 「わかった…私には何もできない…不甲斐ない…すまん…どうか…助けてくれ…」

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