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重い朝

茜から何の連絡もなく朝を迎える。 「学校…行かなきゃ…」 朝からシャワーを浴びて念のため茜の分の朝食を作る… 「茜…どうして…」 一人で採る朝食は美味しくない… 結局ほとんど残して片付けをする。 まだ時間はある。学校には来るのかな?… その時玄関が開く音がした。 「ただいま…」 「…茜」 「さなえー!!ごめんねぇ!ごめん!!連絡出来なくてごめん!!スマホ充電なくなっちゃって!」 「お客さん…とずっと一緒だったの…?」 「うん…」 「茜は…俺が本当に無理矢理連れていこうとしたって…思ってるの?」 「そんなことあるわけないでしょ!忙しくて店頭に出たら目をつけられて待ち伏せされたって感じでしょ?で誘いに応じなかったら脅されたってとこ?」 「ん…なら…何で…」 「ごめん…ちょっとあいつにお仕置きしてたら…朝に…」 「やってきたの?俺…言ったのに…もう嫌だって…」 「やってない!俺はやってない!その道のプロにやってもらって…」 「え?」 「えっと…」 「…」 「やってないよ。あぁ…もう!抱き締めたいけど今俺汚いから…風呂入ってくる」 スマホを充電器に差し浴室へ向かった茜を見送る 茜の目に嘘はないようだけど…その道のプロって何だろう…? 茜にしては長いこと風呂に入っていた。 「さなえ…ねぇ…抱き締めさせて…」 「…」 「さなえ…」 「早くしないと遅刻するよ。準備して」 「さなえ!ねぇ!怒ってるの?」 「怒ってる…俺自身に…」 「え?」 「茜のこと信じたいけど…全部信じられないこと…俺じゃダメなんだって思って…。茜は…モテるし…俺である必要もないんだって…茜の気持ちまで…否定して…もう…俺がやだ…」 「さなえ…あのさ…俺がやって来たこと…聞いたら…お前は俺から離れたくなるかもしれない…でも…話す」

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