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そして翌朝 茜side

今日何かさなえが変だ… 消えてしまいそうなほど覇気がない… 怖い…俺の手から離れていかないで… 食事を終え流石に疲れたのか俺に体を預けたまま眠ったさなえをベッドに運ぶ さなえの髪を鋤き額にキスをして離れる。 そして電話を掛けた 「もしもし。茜です」 「あら?茜くんどうしたの?さなえ何かやらかしちゃった?」 「いえ…あの…さなえが何か様子がおかしくて」 「え?」 「昨日…うなされてて…寝言で置いていかないでって泣いてて…何か…心当たりありませんか?」 「…茜くん。これを聞いてもさなえから離れないと約束して」 「わかりました。どんなことがあっても俺は離れる気はないので」 「わかった…話すわ…結論からいうとさなえは私たちの子供ではないの…」 「え?」 衝撃だった。あんなにさなえのこと愛している薊さんとみのりさんがさなえの両親ではないなんて信じられなかった その後もたくさんの話を聞いた。衝撃が大きくてただ黙って聞いていた でも離れる?そんなこと全く過らなかった。だからこそ 「わかりました。薊さん俺はさなえから離れません。さなえがどんなに嫌だと言っても離れません。だから…さなえを俺に下さい」 「今度…みのちゃんにも話そうね」 「はい」 「さなえをよろしくね」 「はい」

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