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運命の日 茜side
さなえを部屋に戻しみのりさんと話をしていた
「茜くん。さなえのこと聞いてる?」
「はい。薊さんから聞きました」
「うん…そういうことなんだけど…本当に…さなえと共に生きていく覚悟はある?いつさなえがどうなるかもわからないのに」
「勿論です」
「…さなえはあのときのこと何も覚えていない。どこかであのときのことが思い出された場合は俺たちもどうなってしまうかわからないんだ。もし君がさなえから離れた場合…取り返しのつかないことになりかねない。今ならまだ日も浅いしどうにかなるかもしれない。長くなればその可能性は…それでも君は一緒にいたいのかい?」
「はい。さなえ以外考えられませんから」
「わかった…何かあったらすぐに私たちを頼ってくれるかい?」
「はい」
「しかし…君は良くても…葵さんは」
「母は知らなくてもいいことです。俺はどんなことがあっても離れる気はないのでこのことを告げるつもりはありません」
「しかし…」
「みのりさん。大丈夫です。俺を信じてください!」
「みのちゃん…私は…茜くんには申し訳ないけれどさなえには茜くんでないとダメだと思うわ…こうなってしまったのだから…」
「何が原因で不安定になってしまったのだろうか…わからないが…」
「俺が支えますから」
俺はどんなことがあっても離れない。さなえが離れたいと言っても絶対に…
さなえは…俺のだ…誰にもやらない…
「「ただいま!!」」
その時妹のそらと弟のりくが戻ってきた
「そろそろお昼ね…ごめんね。悪いんだけど二人をつれて買い物行ってきてくれない?」
「はい」
「「いってきまぁす!!」」
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