99 / 356
文化祭 新山side
「買い出しいってくる」
「はいよ。頼んだ。気をつけて」
文化祭の準備の為北時と如月と3人で外へ出る
買い物を全て終え学校へ戻る途中木築にあう。
どうやらバイト中らしい。北時と如月と木築の3人はとても仲が良くバイト先も同じだそうだ
木築はカフェの制服。
シャツに黒いエプロン。ただそれだけなのにとても様になっていてごみを出しているその姿でさえ道行く人を魅了していた。
木築は入学当初から目立つ存在だった。
顔も良くスタイルもいい加えて頭もいい。新入生代表で舞台に上がった瞬間から彼は皆の注目の的だった
その日から木築への告白合戦は続く。俺の身近な奴。男も女もあいつに夢中になった
でも俺は木築よりクラスメイトの北時が気になっていた。
入学式の日いきなり木築が教室にやって来てたまたま入り口付近にいた俺に北時を呼んで欲しいと言ってきた。
始めはそこまで意識してみていなかったが改めて北時を見て俺は目を見張った
木築と並んでも全く引けを取らない程整った顔立ちをしていてそこに凛と存在していた。
でも回りは気付いていない。その存在に。
去っていく二人を見送りずっとその姿を見守っていた…
その後俺は毎日のように北時を目で追っていた。
こんなに夢中になったことはこれまでなかった。
ともだちにシェアしよう!