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文化祭 新山side

もうやがて当日を迎えるというのにまだ完成していないから学校に泊まり込むことになった やっと完成したときにはもう夜も更けて各々眠りについていた。 俺もまたそうだった。 明け方北時が体を起こしたのをみてぼーっとしていた。 1人でゆっくり教室を出ていく後を思わず追ってしまいすぐに何やってんだろうと自分の行動に呆れていた。 常に如月と一緒にいるので北時と二人になれるときは無かったからつい… 北時が入っていったトイレを通りすぎ自販機へ向かい飲み物を買いそのまま戻ろうとすると北時が出てきた。 寒かったのか身震いする北時が可愛くて思わず笑みが零れた。 もう我慢できなくて声を掛けた 「北時。お疲れ」 「あ。お疲れ」 「やっとできたなぁ」 「そうだね」 何でもない会話がとても嬉しかった。それと同時にずっと聞きたかったことがポロリと零れた 「あのさぁ。ずっと聞きたかったんだけどさ。お前と木築ってどんな関係なの?」 「あぁ。幼なじみ」 「入学式の日はお前木築のこと避けてたっぽかったからさ」 「ん~まぁ色々あって」 「今ってさお前ら付き合ってんの?」 自分で聞いておきながらドキドキする。 これで付き合ってるって断言されたら… 少し間があり出た言葉に確信した… 木築とは… 「ん?秘密。何で?茜のこと気になる?」 自分に好意を持たれているなんて微塵も感じていないのだろう。 常に隣に高スペックな幼馴染みがいるのだから。 まるで俺と理実みたいだ

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