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文化祭 新山side
「いや。気になるのはお前の方。
俺さ…北時のこと…好きでさ。男同士だし絶対伝えないって思ってたんだけど…」
思わず出た言葉に自分でも驚いた。告白するつもりなんて毛頭無かったから
「え?好きって…それはクラスメイトだからじゃなく?」
鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした北時も可愛すぎた…
「あぁ…だから…木築とそういう関係じゃないなら…少し…考えてくれない?」
「ごめん」
即答だった…やっぱり…わかっていたけどきつい…努めて明るく返した
「早っ…少し位浸らせてよ…まぁ…仕方ないか…」
「ごめん…」
「いいよ。俺もスッキリした。ありがとう」
「うん。」
そのあとは二人で無言で教室へ向かいそれぞれ横になった
本当に好きな人は手に入らない…理実を思い浮かべ改めて思い知らされ苦笑した。
北時を困らせたくなくて起きたらいつもと同じようにいようと心に決めた
告白したことでどこか晴れやかだった
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