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文化祭2日目

体がとても重い… 「さなえ」 「ん…」 「おはよ」 「茜…ごめん…俺…他の奴に…」 「大丈夫だよ。お前は何も悪くないでしょ…」 その時保健室の扉が開いた 「…こんなときにすまん…北時…」 教師がやって来て俺の元にきた 「はい…」 「このこと…被害届出そうと思うが…」 本当は出したい…もう目の前に現れないで欲しい…でも…あいつの新山を見ていた熱い視線が忘れられなくて…それに…好奇の目に晒されることは耐えられない…拳をギュッと握り答えた 「いえ…何もしないでください…俺は大丈夫ですから。」 「さなえ…」 「大丈夫…大丈夫だよ…茜」 「そうか…わかった…無理はするなよ…今日はもう帰っていいから」 「はい」 茜はもう何も言わなかった。ただ俺の手をずっと握っていた 「さなえ。一緒に帰ろ?家でゆっくりしよ?」 「ん、っ…ごめっ…ごめんね」 茜に支えられまだ盛り上がっている学校を後にした。

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