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文化祭を終えて

文化祭後は代休が入ったから二日ぶりの学校。 傷などもなかったし…茜が…たくさんたくさん愛してくれたから精神的にも随分と平気になった。 茜がいてくれるから俺は生きていける 「さなえ。大丈夫?」 「大丈夫。心配しすぎ。それより…新山とあいつの方が…気になる…気にしすぎてなければいいけれど…あいつのことはわかんないけど…新山は…」 「あぁ…あいつは人が良すぎるし正義感も強いからな…」 「来てるといいけど…」 「多分新山なら来てるだろ。お前のこと考えてるから。ならまた後でね。辛くなったら蓮華に言えよ?」 「うん」 教室の前まで茜が送ってくれる。 既に蓮華は来ていてすぐに寄ってきてくれた 「おはよ。さなえ。大丈夫?」 「大丈夫。ありがとう。心配させてごめんね?」 「北時…」 「おはよ。新山…お前…すごい顔…大丈夫かぁ?」 新山の顔を覗き込みながら頭を撫でる 「っ…ごめっ…理実が…」 「大丈夫だよ。俺男だし。お前助けてくれたし。あいつは…さとみ?は平気?気にしすぎてないといいけど…」 「北時…お前…」 「ん?」 「何で…あんなことあったのに…笑えるの?」 「ん。茜が…居てくれたからかな。これはナイショな?俺この間言えなかったけど…茜と付き合ってるんだ…一緒に住んでる。であのあとまぁ…色々…ね?だから大丈夫。それよりもその…理実の方が心配…あいつはお前のためにこんなことしたんじゃない?」 「っ…うん…」 「そっか…アイツはさ俺には良くわかんないけど…ちょっと間違えただけだと思う。お前に早く気持ち伝えていたら…こんな風にはならなかったのかもね。これからどうするの?…」 「おはよー!!新山!!」 「うわっ!いてっ…」 後ろから突進してきた奴は新見華。よく新山とつるんでる。 「新見…それ…やめてやれ…相当痛そうだ…」 「おっはよ!北時。蓮ちゃん」 蓮華とは中学の同級生らしい。 「ハナちゃん…相変わらず元気だねぇ…」 「僕の取り柄はそれだからぁ。三人で深刻そうになぁに話してたの?」 「新見にはナイショ」 「えぇ…ズルい…」 「ねぇ。新山…後で話そ?茜も話したいって…昼休みどう?」 「わかった。」 「何々?内緒話?ずるーい!!」 「ハーナちゃん。つっかまえた!!」 「うげっ…毅」 「うん。今日も可愛いねぇ」 「はーなーせー」 「やぁだよ。んじゃハナちゃん連行するねぇ」 両脇を抱えられながらじたばたしている新見を見送る。あれで二人は恋人同士だと言うのだから見てて微笑ましい 「元気だな…あいつらみてると…笑える…」 「ほーら。新山も笑って?」

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