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文化祭を終えて

昼休み いつもの通り屋上で話をする いつものように茜とゴンちゃんは先に来ていた 「また五月女せんせの授業?」 「うん。後で来るっぽいこと言ってたよ」 「え!!お前たちゆりちゃんとなかいいの?」 「…ゴンちゃん…」 ゴンちゃんを見ると頷いたので話すことにした。新山は口が軽いわけでもないから 「ゴンちゃんとゆりちゃんは従兄弟なんだって」 「え!!そうなのか!!」 「あぁ…」 「ぜんっぜん似てない…」 「知ってる…」 「あ…と…なんかごめんね」 「何が?別に気にならないから気にするな」 「さて…食べようか。新山。ちゃんと飯食ってるの?この二日で何か痩せた気がするけど?」 「…まぁ…食べてるよ」 「いつも昼はパンだけ??」 「あぁ」 「良かったら一緒に食べる?俺いつも多目に作るんだよね」 「え?北時が作ってるの?」 「うん。料理好きだし。今日は茜も手伝ってくれたよ。茜の方がうまいけどねぇ」 「ほら。食えよ」 茜は唐揚げをつまみ新山の口に放り込んだ 「うわ…あーんしてるよ!!さなえ!いいの?」 「ん?いいよ!だって俺いつもしてもらってるし」 「あ…出た…バカップル…」 「五月蠅い」 食欲があまり無さそうな新山に代わる代わるあーんしてやると無理矢理にでも食べてくれた 「うまかった…てかお前たち食わせ過ぎ…」 「お前が痩せてくるのが悪い」 弁当箱を片付け本題に入る 「あのさ。新山」 「うん…」 「理実に会わせてくれない?」 「え!!」 「茜と相談した結果一度会って話したいと思って」 これは俺が決めたこと。二度と会いたくないとは思っていたけどそれじゃあ俺はいいけれどあいつはきっと先に進めない。 余計なお世話だとは思うけど放っておけない 「後さ…一発殴らせろ。そいつのこと」 「茜。手を出してはいけません!!もう新山が殴ってくれたから。ね?」 「むぅ…わかったよ…さなえが言うなら…」 「うん。いい子」 「できたらご褒美頂戴ね。」 「わかった」 「ん…なら我慢する…」 「でも…北時…平気か?」 「茜が一緒だから平気」 「実は…理実のお母さんがお前に謝りたいって言ってたんだ。だから…」 「うん。わかった。それで少しでも気が楽になるならいいね」 「久美さんに聞いておく」 「また教えてね。」

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