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真夏のあつあつえっち編 ⑤

 正和の淫らで長い指が余すことなく男根を包み込み、純の胸が期待に高鳴る。初めはゆっくり。徐々に速度を上げながら、緩急をつけて扱かれれば、びくん、びくん、と腰が震えて、口からは甘ったるい嬌声が上がった。  やり方は同じはずなのに、自分でするより何倍も気持ちいい。 「あっ、ぁ……あぁ…っ」  厭らしい手つきで純の好きな裏筋やカリ首を刺激されて、脚がピンッと強ばる。思わず強請るように腰を揺らせば、正和は手をぴたりと止めて、口角をにやりと歪ませた。  目をスーッと細めた彼の表情にぞくりと震えて、それだけでイキそうになる。 「どうしてほしい?」 「は、う……っ、いきたいっ、イかせて……っ」  彼の触れたところから、じんじんと痺れが広がって、体がソファに沈み込む。 「いかせて(・・・・)?」 「はあぁっ、やっ、こねこね、しないで……っ」 「お願いするときはどうするんだっけ? おねだりの仕方忘れちゃったかなぁ」  もう一方の手で先端を捏ね回されて、目の前がチカチカと閃光する。敏感な亀頭を彼の手のひらが優しく激しく刺激して、溢れた先走りの蜜がニチャヌチャと音を立てる。  時折当たる指の関節が、ビリリと電気のような快感を生み出して、全身がじんじんと痺れたような愉悦に包まれる。  骨の髄まで蕩けそうな甘い痺れに、おかしくなりそうだった。 「はあっあぁん……いかせて、くださ……っ、おねがいっ、します」 「ふふ、かーわい」 「あっあっ、い…ぃく、イク、も、いっちゃ、あっあぁ──っ」 「だーめ。イくときは一緒に、ね?」 「あうう……いじわる……」  きゅうっと根元を握られて、瞳にじわりと涙が浮かぶ。おねだりさせておいて、絶頂を迎える寸前でせき止めるなんてあんまりだ。 「意地悪なのは純でしょ。ひとりで先にイこうとして……悪い子」 「~~っ、だって正和さんが──あうっ」 「俺がなぁに?」 「あっ、やだ、ごめんなさい」 「ん~?」 「なんでもなっ……ゆる、して……っ」  男根を再び上下に扱かれて、純ははしたなく泣き声をあげる。絶妙な手つきにすぐに二度目の射精感がこみ上げてきて、クッションをぎゅっと掴んでかぶりを振る。なんだか今日の彼はいつにも増して意地悪だ。

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