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真夏のあつあつえっち編 ⑥
「ふっ、ああっ、ごめん、なさ……っ」
「──純の好きなコレ、入れてあげる」
そう言って正和が見せたのは、純も何度か使ったことのある尿道プラグだ。ソファ近くのテーブルにはいつの間にか、それらの入った箱が置かれていて、そのうちの一本を純に見せ付ける。
きらりと銀色に光るそれに純は背筋を凍らせて、首を左右に振った。
「やだ! それ、やっ、だめっ、許して、ゆるしてください、お願い、おねが──あぁあっ」
だが、組み伏せられて体格差もあったら、純に為す術はない。躊躇なく、ずぷりと入れられてしまう。
冷たい金属がゆっくり内側に入ってきて、迫り来る快楽に抗えず声を上げる。
「はぅ、あ……やめ、て、くだ、さ……っ」
「こーら」
「っ……!」
「危ないでしょ。手出しちゃダメだよ」
彼を止めようとしていた手をパシンと掴まれて、ねじ伏せられた。次の瞬間、細長い棒が、ずん、と深く入ってくる。
「あぁああん……っ」
甲高い声をあげながら体をびくん、びくん、と揺らして涙をぽろぽろ零す。
何度か使ったことがあるとは言え、慣れたわけではない。敏感なところには刺激が強すぎて、ゆっくり回されるだけでもおかしくなりそうだった。
「やっ……こすん、ないで、あう」
「んー、なぁに? もう一回言って」
聞こえているくせに、そんな意地悪なことをいって、脅すようにプラグをゆっくり引き抜く。
「ひっ、ぁ、やだ、嫌だ……っ」
顔を引き攣らせて哀願すれば、正和は半分ほど引き抜いた所で手をぴたりと止めた。
「────純さぁ、俺に言うことあるでしょ」
「う、あ……っ、言う、こと……?」
純は何のことだろう、と首を傾げる。最近何かした覚えは特にない。もちろん、隠し事なんかもしていない。思い当たることが全くなくて、控えめに彼と目を合わせれば、正和は呆れたようにため息をついた。
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