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真夏のあつあつえっち編 ⑦
「……『おかえり』とか、『ありがとう』とか、色々あるよねぇ」
「っ……」
「仕事で疲れてたけど、純が喜ぶと思ってアイスも買ってきたのにさ。今日は文句ばっかりで態度も悪いし、酷いなあ」
正和はそう言うと尿道プラグをゆっくり押し戻し、純の中に突き立てる。
「ひっ、ぁ、あぁ……っ、ごめん、なさい」
「暑くてイライラするのはわかるけど、優しくしてくれなきゃやだなぁ」
「ひどい、ことして、ごめ──あっ、あっ、あぁああんっ」
ぐちゅ、ぐちゅ、と小刻みに何度も抜き差しされて、純の腰が痙攣する。中を突かれるたびに、ぞくぞくと快楽の波が押し寄せて、耐えられず正和の腕をぎゅっと掴む。そうすれば、彼はいつものようにスーッと目を細めて、意地悪く口を開いた。
「──ってことで、今日は純のことイかせないから」
「そん、な……あっ、あぅ、ごめっなさい……も、しないからぁ……っ」
許してください、という言葉は、彼の無慈悲な悪戯で声になる前にかき消えた。
既に絶頂を迎えていてもおかしくない程に男根は張り詰めているのに、彼の意地悪はまだ始まったばかりだ。イくことを禁止されて、自身の先端も塞がれてしまって、どうしたらいいのだろう。
「はっ、あっあぁ……やっ、やら…っ、それやっ、ん゛~~っ」
どうすれば許してもらえるのか考えているうちに、微妙にプラグの角度を変えられて、頭の天辺までビリリと電気が走る。純は背を仰け反らせて、びくん、びくん、と体を揺らし、涙を零して、口をハクハクと震わせた。
視界が歪み焦点が合わなくなると、胸の尖端をぢうっと吸われて、イヤでも再び意識が戻ってくる。
はあ、はあ、と胸を上下させて熱い吐息を零し、ぼんやりと彼を視界に映す。
「汗凄いね」
正和はクスクス笑って、純の顔に張り付いた髪を指でそっと梳くと、唇に触れるだけの優しいキスをした。
だが、今の純にとっては、それさえきつい刺激となって、腰骨の奥が熔けそうな愉悦に包まれる。
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