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眠気吹き飛ぶ夜這いえっち編 ①

 ──正和さんが最近えっちしてくれない。  仕事が忙しくて疲れている、とは言っていたけれど、正和と純が最後に体を重ねたのは十日も前だ。それまで毎日抱かれていた純は、すっかりそれに慣れてしまって、そろそろ我慢の限界だった。  彼が隣で寝息を立てている今も、ムラムラして落ち着かないのか、眠気はやってこない。 「……正和さん」  薄暗闇(うすくらがり)の中、眠っている正和の顔をじーっと見つめて小さな声で彼の名を呼ぶ。当然寝ている彼からの反応はなく、純は熱っぽくため息をもらした。  ──ちょっと、だけ。  そんなことを思いながら、純はもぞもぞと布団に潜ると、ドキドキして震える手で彼のズボンを軽く下ろす。下着の上から彼の膨らみにそっと触れれば、想像とは違うリアルな感触が伝わってきて、思わず喉をごくりと鳴らした。  イケナイことをしているという背徳感が、純の興奮をさらに煽る。 「んー……」  純は正和の声に驚いて、キュッと体を固めて息を潜めたが、どうやらただの寝言だったらしい。再びスヤスヤと寝息をたて始めたのを見て、そっと下着を下ろす。  まだ柔らかなそれを優しく握って、やんわりと揉んでみる。彼を起こさないように、ゆっくり口に含み、丁寧に舌で転がして、唇でふにふにと()めば、彼の下腹部がピクリと動いた。 「っ……ん、ん」  元気にならなかったらやめよう。そう思っていたのだが、無防備なせいか、それとも疲れすぎているせいなのか、いつも以上に反応が良い。  瞬く間に硬くそそり立つのを口腔で感じて、荒くなる呼吸を抑えながら丁寧に舌を絡めた。 「はぁ……っ」  正和のそれがドクドクと脈打って熱を持つ。布団の中ということもあり、息苦しさと妙な熱気に当てられて、純も下腹部が疼いて脚を擦り合わせる。  

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