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眠気吹き飛ぶ夜這いえっち編 ②

「ん……」  十分な大きさになって少し嬉しそうに口を離した純は、とろんと蕩けた表情でそっと布団を剥いだ。  そのままベッドの脇に置いてあるサイドテーブルの引き出しに手を伸ばし、ローションを取り出す。純はそれを手のひらに垂らすと、閉ざした蕾にそっと塗り込める。 「っ、ぅ……ふっ、っ……」  久しぶりだから少しきつい。けれど、ヒクヒクと誘うように収縮するそこは、すぐに二本、三本と指を飲み込んでいく。 「ぁっ……っく、ぅ」  声を押し殺しながら、彼を受け入れられるように中を柔らかく広げて、何度か抜き差しすれば、指では届かない奥のほうが疼いて堪らない。  十分解れたところで純は正和に跨がって、彼の屹立したものを蕾に押し当てた。ずっと待ちわびていたそれが、ようやく入ってくる。 「っ…は、ぁ……」  腰をゆっくり沈めると、彼の熱塊が入ってくる。普段この体位になることはあまりないから、いつもと違った所が刺激されてすぐに息が上がった。内壁が微かに震え、下腹部に淫らな熱が溜まる。 「ん……っ」  次の瞬間、純の弱いところを掠めて思わず腰の力が抜けてしまい、一気にずぷりと最奥まで到達する。  想定外に深くまで受け入れてしまったそれを純の意思に反して締め付ければ、彼のものは更に硬度を増し、堪えきれない嬌声が漏れた。 「あっ、ぁぅ……っ」  彼の眉がぴくりと動き、心做(こころな)しか頬も上気しているように見えるが、起きる気配はなさそうだ。  一呼吸して脚に力が入るようになると、イイトコロを掠めるようにゆっくり腰を動かして抽挿を始める。 「ふ、ぁ……あっ、まさかず、さん…」  けれど、すぐにまた脚の力が抜けてしまう。思った通りに動けなくてもどかしい。  それならば、と熱い吐息を零しながら彼の胸板に手をついて、厭らしいところを擦り付けるように前後左右に腰をくねらせる。 「ん…はあっ、あっ……い、い」  下腹部が微かに痺れるような快感に、じわじわと身体の熱が増し、男根が膨れ上がる。もうそろそろ達せそうだ。  抽挿を再開しようとギリギリまで彼のものを引き抜いて、純の弱い所を抉るように腰を落とす。  ──そのときだった。 「……何してるの」  下ろそうとしていた腰を掴まれて、正和の熱を受け入れることのないまま、彼の腹部に座らせられる。  いいところで目を覚ましてしまった彼に、純は恨めしそうに唇を噛んだ。その表情からは、見つかってしまった恥ずかしさと気まずさで焦った様子が窺える。 「っ……や、その、何って……見ての、通り?」 「へえ。夜這いとはいい度胸だね。──タマ、電気つけて」  正和の声に返事をしたスマートスピーカーが照明を点灯させる。眩しいくらいに明るくなった部屋に純は耳まで真っ赤になって、彼から視線を逸らした。  

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