「っ……あっ、ぅ、やだぁ」 　実際に入ってくる所を見てしまうと尚のこと感じてしまって、首を左右に緩く振る。 　何度か尿道プラグを使ったことがある純は、この先の更なる快楽を予感して、熱い吐息を零す。引き抜く時の方が遥かに強烈な刺激を齎(もたら)すそれに堪えられる気がしない。 「っあぁ…もう、いれな、で……それ、入らない、これ以上は──」 　制止の声は聞き入れられず、蜜口が吸い付くように最後の一番太い突起物を奥まで飲み込んでいく。 　先ほどよりも強い圧迫感と刺激に純は背を仰け反らせて、口から嬌声を零す。快感に滲んだ涙が睫毛を濡らし、唇をはくはくと震わせた。 「ほら、全部入ったよ」 　正和は何を考えているのか目をスーッと細めて楽しそうに口角を上げる。 「はっ、あっ、…やっ、動かさな、で」 　小刻みに上下に揺すられて、尿意とも射精感とも区別のつかない感覚が下腹部に渦巻いて、さらに息を荒げる。 　じわじわとせり上がってくる快感に、つま先をピンと張り、シーツをぎゅっと握る。 「やっ、あっぁ、変、それやだ」 「変じゃなくて良いでしょ？」 「ふっ、あっ、やだぁ…っ」 「じゅーん？」 　容赦なくプラグを半分程引き抜かれて、頭の天辺からつま先までビリリと熱い電流が駆け抜ける。 　純は背を仰け反らせて、首を左右に振るが、彼はそれをゆっくりと押し戻す。 「あぁああんっ、やぁ、い、い、きもちい、からぁ」 「そう？　じゃあ、もっと良くしてあげる」 　意地悪く笑んだ彼はそう言って、ぐちゅ、ぐちゅ、と角度を変えて小刻みに何度も抜き差しした。 　突起物が通り抜ける度に、堪えきれない程の愉悦を生んで、涙が頬を伝ってシーツに流れ落ちる。 「はぁあ、だめ……っ、いく、も、いきたい」 　そうは言ったものの、正和がそれを許可してくれるはずがない。限界がくるまで散々苛められるだろう。そう思っていたのだが。 　今日は拍子抜けする程あっさりと了承した。 「イってもいいけど、脚は閉じちゃだめだよ」 　内股を指先で撫でられて腰が浮く。彼の言葉を頭の中で反芻して、純は僅かに動揺したように瞬きを数回した。 　優しい手つきで幾度もプラグを抜き差しされて、悦楽に滲んだ涙が零れ落ちては浮かぶを繰り返す。 「あっあぁっ、とって…っ、それ、ぬいてっ」 　快楽を逃すように無意識に足の指を開いたり閉じたりして、いやいやとかぶりを振る。 　脚を閉じてしまわないように必要以上に開けば、まるで自分から強請っているようでひどく淫らで恥ずかしい。 　けれど、そんな気持ちも吹き飛ぶくらい強い刺激に、がくがくと腰を揺らして、濡れた瞳を見開いた。 「あっ、あぅ……やぁっ、それやだ、やっ、ん゛～～っ」