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眠気吹き飛ぶ夜這いえっち編 ⑦

 純は予想外の展開に困惑しながら、促されるまま彼の上に乗り、眉尻を下げて瞳を泳がせる。 「正和、さん」 「なぁに?」 「……えっと、その…っ」 「そんな顔しないで。──おいで」  導かれて彼の肩に手をつけば、正和は両手でそっと腰に触れてくる。 「上手にできたら、それ取ってあげる」 「……ほんとに?」 「俺が嘘ついたことあった?」  純は首を左右に振って否定する。正和が嘘をついたことなんて一度もない。けれど、含みのある言葉の罠を仕掛けてくることは多々ある。 「まずは自分で入れてごらん。さっきみたいにできるよね?」  確かに先刻は夜這いして自分から彼を受け入れたけれど、その時とは状況が違いすぎる。既に限界を超えて張り詰めているそこは少しの刺激でさえ、劇薬のような強さを持つ。  どうなってしまうのだろうという恐ろしさと認めたくない期待が()い交ぜになって、純は無意識の内に息を詰める。 「ほら、早く」 「ん……」  彼が寝たふりをしていた時とは違って、強い羞恥に苛まれながら、後孔に彼の屹立したものを宛てがう。 「はっ、ぁ…ぅ」  イイトコロを避けるようにゆっくりと腰を落とせば、意地悪な彼は腰を押さえて下から突き上げてくる。 「こうするんだよ」 「あっ、あっ、あっあぁあぁ…っ」  純が避けていた部分を何度か捏ね回して泣かせると、彼は動きを止めて脚を撫で下ろす。 「同じようにやってみて」 「っ……できない」 「もう動けない? なら、今日は俺の好きにしていいよね」  目をスーッと細めて、昂りの先端を指で軽くつついてくる彼の言葉に、純は眉根を寄せてためらうように首を横に振る。 「うぅ……いじわる、しないで」 「心外だなあ。──じゃあ、純はこっち動かして」  そう言って、手を下腹部に誘導される。純はおすおずと飛び出たプラグの先端を持って、彼をちらりと見た。彼は「やらないの?」とでも言うように、眉を僅かに上げて首を傾げる。 (こんなの、むり……っ)  そう思うものの、選択肢がある内にやらなければ、堪えきれない程の優しい愛撫で嬲られるだろうことは想像に容易い。  恐る恐る引けば、それは思ったよりするりと滑るように引き抜ける。 「ふっ、ぅ、あっ、あぁっ、ん~~っ」 「っ……上手」  腰骨の奥がぞくりと震え、彼の猛々しい凶器をきゅうぅうと締め付ける。全身をぷるぷると震わせて、躊躇いながらも押し戻せば、身体中が痺れたようにぞくぞくして眩暈がした。  それをもう一度繰り返すが、身体は限界で、前屈みになって彼の肩に額を預け、小さく嬌声をあげながらゆっくりプラグを入れる。 「はっ、あっ、あぅ」  耳元で喘ぎ声を聴かされ、昂りを搾り上げるように何度も締め付けられて、我慢が利かなくなったのだろう。正和もやや呼吸を荒げて、純の足の付け根を抱えるように持って動き始めた。 「ふっ、ぁ──あっ、あっ、あぁ」  ずぷり、と最奥まで捩じ込まれると、お互いの肌がより密着して体温が溶け合う。次第に激しくなる律動に、蕾をきゅうきゅう収縮させて内股を震わせた。  

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