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第4話 EP1:愛引 オメガの仕事 -2-

―キィ…… 「……お邪魔、シ、……マス……」 「…………」 ……うぅ……。勇む心とは裏腹に、及び腰な感じになってしまった……。 "始める"時はいつも緊張する……。薬仲間はどうか分からないけど、僕は全然慣れない。 開いた先の薄暗い部屋に入ると、カティオさんがタオル一枚を下肢に掛け、胡坐をかいてベッドの上に居た。 相変わらす逞しい裸体に……その全身を這う様に出ている"黒い闇のトライバル"……。 顔を覗けば、光の無い暗い瞳があった。 これは……確かに"魔人化"の症状が出てるな。 そうして僕は自分の服を緩めながらベッドの上に乗り、カティオさんの前でそれを床に落とした。 裸に……なって向き合い、声を掛ける。 「宜しく……お願いしますね?」 僕の言葉にカティオさんはコクリと頷き、膝に掛けていたタオルを外した。 そうして露になった股間には、緩く起ち上がり始めたペニス。 相変わらず、おっきぃ……。 「……んっ、ぁ……ん、んっ…………じゅ、じゅ……じゅぷ……」 そして僕はカティオさんのペニスの根元から裏筋を舐め上げ、頬張り、全体を丁寧に舐めた。 そうしながら柔々とタマの方を揉み、彼の反応を上目で見る。 口内のペニスが硬く育ってきてるし、少し息が上がってる……。 良い、かもしれない……。 そう判断した僕は、ペニスをしゃぶるのを止めて彼の前で四つん這いでお尻を左右に開いた。 「ん、と……、僕の準備は出来ているので、早く僕に……"直に注いで"下さい……」 ―く……ぱ…………ヒクン! ひく……ひく…… 「ここから貰ったせーえきから、薬を作りますので……」 生命に関わる重要な医療……行為、と分かっていてもいつも恥ずかしい。 だって、僕……今は四つん這いで自分でアナル広げて"強請る"言葉を言ってる。 「早く入れて……」 ……これが"医療行為"であって、"恋愛感情"を挟まないと線引きしている。 そう。愛し合う行為じゃない。命を助ける行為なんだ。 だから、とても重要、なんだ。 だって、"命"を扱うから。 ―……ぴとっ…… 「!」 熱く濡れた先端が僕のアナルに当てられた。 …………"始まる"……んだ……。 ―……ぐちゅ……じゅ……じゅ……じゅぶ、じゅぶっ…… 「……ッ、くぁ……あ……!」 「ふ、ぁ……あ……ッ……。お、奥、……奥にっ、全部……全部ッ……」 僕の言葉に、カティオさんは行動で示してくれる。 熱いペニスが、僕の中にどんどん挿し込まれている。 腰を掴れ、揺すられて最後まで挿入が終わったのを示す様に、"サワリ"とした物が感じられた。 「ぐ……ぁ……あああっ……」 彼の重い声の後からの行為は実は、あまり覚えていない……。 僕も"発情"しちゃってトンでたから……。 でも、アナルから精液を溢れさせるくらい散々注がれて、僕は特殊バンドからの"薬の準備が整った締め付け"で戻ってきた。 「……準備、出来ました……。僕からの"お薬精液"、全部飲んで下さい……ね?」 言いながら僕は自分のペニスの根元を締めている特殊なバンドを外した。 そして彼の目の前で自分で扱いて、射精感を高める。 ……ペニスの先端から先走りをダラダラ滴らせ、カティオさんに見られながら僕は扱いた。 その間カティオさんは僕の乳首を捏ね繰り回してきて……その刺激でペニスの先端が"パツパツ"と赤く膨張を繰り返すのを楽しんでいる様だ。 そして僕はそんなカティオさんの下顎に手を添えた。それを合図に、カティオさんが口を大きく開けてくれた。 口内から赤い舌が強請るように出されて……。 「ん、ぁ、ああぅ……っ! ……ぃ、行きます……よ? ……は、はぅ……っ」 ―ぶ……びゅうぅう! 「……くふ……ぁ……っ。あ、ぁ、うぅ……」 「……はーはー……。お口、閉じちゃ駄目です。あーん、のままです。あ――……ん……」 そう言いながら僕は舌の上に精子を乗せる。 そして射精を終わらせてから、僕のものを舌下の根元の所に溜まらせ、緩く塗りつけるような動きを指先でする。 こうするのは、ここが吸収が早いからなんだ。少し苦しそうだけど、我慢してもらってから僕は指を抜いた。 唾液を精液が合わさった物が、彼の口内からトロリと溢れる。まぁ、しょうがないかな。それじゃ…… 「"ごっくん"して下さい」 僕の言葉に、彼は素直に喉を動かして嚥下してくれた。 良かった。飲んでくれてる……。 それじゃあ……もっと飲んでもらわなきゃ……。 「……ペニス、噛まないで下さいね?」 そう言いながら僕は彼の口内にペニスを含ませる。 ある程度口内に収めれた所で甘く咥えられ、先端の濡れた穴に熱い舌を擦り、穿られる。 "ぐちゅぐちゅ"とした水音と同時に、僕のペニスは貪られ始めた。 そして僕は魔人化した前線勤めの彼に、特効薬に変化させた僕の"精"をたくさん与えるのだ。 「~~~……んじゅるる! じゅるる!!!」 「ンぁ、あっ……! そんな最初から力強く……ん、んんっう!」 ―ぶびゅ! びゅるるるるッ! びゅるるる!! 「んじゅ、じゅ、じゅ! ……じゅるるる、じゅる……じゅ……ちゅく、ちゅく……」 「……た、……たくさん、飲んで……下さいね? ……は、ぁ、あ……っ。あっ……」 「ん、は、は……んんっ……」 「僕、頑張って、いっぱい……おくすり、出します、からっ……」 そして発情した僕は求められるまま、与えられるだけ彼に答えた。 繋がり、中出しされて、僕は彼の口内に放出する……。 今回は部屋に四日篭っていたみたいだ。 この間、不思議と食欲と排泄行為がなくなるんだ。 そして僕は髪を優しく撫でられる事で、眠りから意識を浮上させた。 気だるい中、瞳を開ければ、僕を抱き締めながら微笑んでいるカティオさん……。 肌に闇族のトライバルが無くなっている……。 「……"おかえりなさい"、カティオさん」 「ただいま、ミトナ。……今回も有難う」 ―……笑顔を向けてくれるカティオさんを見て、僕はとても満たされた気分になった。

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