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第7話 人形小豚のハスティ -7-

そしてノーク様が屋敷で湯浴みする時は、僕が就く事になった。 本来ならここはアライグマの獣人が担当していたのだが、お店でお客相手に風呂の世話が普通に丁寧にやる事を一通り身に付けている僕が適任だと言われ、屋敷での仕事が決まった。 アライグマの彼は意味有り気に笑うと、「勉強同様、可愛がってもらえよ」と言って「俺、良い仕事したな~」とご機嫌に呟いて洗濯場に行ってしまった。 それは、"勤勉に仕事をすれば、ノーク様が喜んで笑顔をくれて褒めてくれる"という事? ……そうか! 僕はマッサージだって出来る! ノーク様の疲れをとって、喜んでもらえるかもしれない!! 僕は気が付いた事実に、"ぷふぅ!"と拳を作り鼻息を荒くした。 風呂場での僕は全裸ではなく、下半身に薄く幅広の腰布をして、ノーク様を洗ったり拭いたり必要な補助をする。 僕はノーク様の広い背中を、細かく泡立てた布で一生懸命磨く。 彼の後ろに立ち、密着する寸前まで身体を寄せて洗う。不用意に御主人様であるノーク様の肌に触れるなんて、もっての外だ! しかしこれは体格差が結構あるし、ノーク様はとても大柄だから実は大変なのだ……。 でも、たまに肌が触れ合って、僕は一人頬を上気させた……。たまに触れてしまうのは、しょうが無い……。 ―……それに、この頬の赤みは、風呂が蒸し暑いから……。 そう理由付けて、僕は清廉なノーク様への欲情をいつも隠している。 でも、その日は一生懸命し過ぎて、密着しているのに気が付かないで…… 「―……勃起……してるな? ハスティ」 「……ぁ……」 どうしよう!? ノーク様に知れて、メチャクチャ恥ずかしい……!!! そして僕の腕を掴み正面に移動させたノーク様は、イタズラを発見した様などこか得意気な表情で僕を見てきた。 「……ぅ、あ……」 「真っ赤だな。恥ずかしいのか?」 「ぅ……」 言われて瞳を閉じて頷く僕に、ノーク様の言葉が続いたんだけど…… 「……実は俺もお前相手に、同じなんだが?」 「え!?」 「お前を傷付けたくなくて……最近はとにかく無心で居ようと我慢、してた」 「……」 「だが、いざ……長く触れられると、一気に……キて、だな……抑えられなくなった」 ノーク様は感情にとても正直な人なのだな……。 僕でそうなってくれたなんて、何だか嬉しい……。 あの時代に流れて無くしたと思っていた感情が、僕の中に新たに滲み出して来たみたいだ。 そしてノーク様の股間を見れば、彼の言葉通り、彼の体躯に見合ったペニスが勃起していた。 僕はそのペニスの衝撃に、心臓が鷲掴みにされた。 その手の五指は稲妻の形状で、掴んだ僕の心臓を痺れさせた。 "ビリビリ"と激しく僕の感覚を痺れさせ、僕はノーク様のペニスの目の前に座り込んでしまった。 そしてノーク様のペニスに更に近づく為に、僕は許可を強請った。 「……ノーク様の……良かったら鎮めさせて下さい」 僕の言葉にノーク様は「……頼む」と一つ頷き、脚を僕分広げて許してくれた。 開けられた空間に僕は歓喜して進み、ノーク様のペニスの根元を舐めた。 なるべく丁寧に下から上へと舐め、先端の窪みに溢れた先走りを啜ってから、口内に収めた。 喉の奥まで咥えても、まだ余るペニスを、僕は積極的に受け入れた。 口の縁から、唾液とも先走りともとれる液体が滴り落ちる。 「ん、ン、んぅ、じゅる……じゅるっ……ん、んぅう……ンンン……」 ノーク様のペニスを咥えている……。信じられない……。 頭全体を動かして、ノーク様のペニスに愛撫を加えていく。 僕が触れて良いの? 気持ち良く出来てる? 上目でノーク様を見て確認すると、僅かに口角が上がって気持ち良さそう……。 僕の行為でそういう表情をしてくれるなんて、嬉しい。 もっと見たい僕はノーク様から目を離さないで、愛撫を繰り返してペニスの吐き出しを誘った。 ノーク様の透明な汁を舐め吸い、口内に含んで扱いたり手で刺激をたくさん与えていた遂にノーク様は僕の口で白く粘ついた一番のご馳走をくれた。 一旦放す様にノーク様に言われたのだけど、僕はイヤイヤと口で続けたんだ。 熱い流れと独特のニオイが僕の口に広がり、一瞬苦しさで口をから放し掛けたけど、僕は逆にえずかない様に喉に先端が行く様に咥え直して、ゴクゴク飲んだ。 ノーク様の、飲んでる! 飲んでる!! 僕、飲んじゃってる……! 「~~ん、んッ! ん! んん~~ッ!」 「く……は……ンぐっ……。……ハスティ……」 最後に掠れる優しい声で名前を呼ばれて、僕のペニスが"グン!!"って一気に立ち上がって、ペチリと腹を打ってきた。 そして、"だばぁああぁ~~"とペニス先端の窪みから透明な汁が流れ出した。 僕は先走りをダラダラ溢れさせながら、ノーク様の精液を頑張ってゴクゴクした。 暫らく飲んでいたらノーク様から吐き出しが終わり、僕は少し口内に白濁を残して全部飲んだ。 そして、残したものを舌の上に乗せて…… 「……ン、ぁ……」 口の中に放たれた白濁を舌の上に乗せて、ノーク様に見て貰う。 舌の上で震えさせて、嚥下し、微笑む。 そして今度はお掃除フェラ…… 再び窪みに口付ける様にして、残滓を吸い出す。 すると吸っている先の吐き出しが終わったペニスが再び立ち上がり始め、僕の唇を"グイ!"と押してきた。 僕はもう一回口で出来る……と思い、口を開いたら、ノーク様に押し倒された。 押し倒されて、背中に当たる濡れた石にここがノーク様の自室に繋がる風呂場だと思い出された。 それはノーク様も気が付いた様で、直ぐに自身と僕に軽く湯を掛けて、僕を横抱きにして濡れた身体そのままに寝室のベッドに運ばれた。

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