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第16話 Clover's March 『砂塵の薔薇 -愛情-』 -1-

<牛×ライオン> 初めて老犬紳士から彼を紹介された時、俺は『宝石』だと思った。 彼の後ろに控えている、宝石……の様な男。 老紳士の一番自慢の宝石。 人を魅了し、惹き付け、自分を身に付ける者の"力"を最大限に引き出せる……。 「彼は"アルハーム"と言うんだ。仲良くしてやってくれ、ヴィルム」 そして俺は宝石の名前が、"アルハーム"だと知った。

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