20 / 36
第20話 Clover's March 『砂塵の薔薇 -愛情-』 -5-
そんなある日、ゼイリア老から俺は"頼まれ事"をした。
「……ゼイリア様からハスティを頼まれたそうですね? 彼はどうでした?」
「ああ、それがどうした? ……確かに"噂通り"の小さくて可愛い人形めいた感じのコだな」
「可愛い……」
ン? アルハームの視線が冷たくなった? 以前もこういう目で見られた様な……微妙にデジャヴが……?
俺がそんな事を考えているとアルハームは「一旦、失礼します」と部屋から出て行き、少しして戻ってきた。
「……ハスティを呼ばれる時は、俺もここに来ますから」
「アルハームも?」
「はい。ゼイリア様から許可は貰いましたし、予約表を見てちゃんと調整しますから! 大丈夫です!」
「……怒っているのか? アルハーム?」
「怒ってません! ……ハスティは誰からも可愛がられるから……だから……ヴィルム様だって……。"可愛い"って……」
……そうか、あの時と一緒で無自覚の嫉妬か、アルハーム……。お前の方が遥に可愛い。
「とにかく、"手助け"として入りますから! 俺も呼んで……」
「……ふふ……。まぁ、宜しく? 相棒」
そう言って俺は何か言い掛けたアルハームの口に舌を入れ、深く"何か"を押し込めた。
そして俺の口付けに返しながら縋ってきた可愛いアルハームの服の中に手を滑り込ませ、彼の肌を直に撫でた。
撫でる度に可愛く反応するアルハームの息使いに、下肢に熱が集中してくる。
尻を揉んで下肢を擦り付けたら、一部に"濡れ"を感じた。
……溢れたのか……、アルハーム……。
「……可愛いなァ……アルハーム……。服の中で達したのか?」
「!」
「見せろよ」
「……ぁ……」
―ぬちゃ……
……同性から見ても立派なペニスが、俺に反応して濡れている。
ニヤケる。頬が緩んでしょうがない。
そこで俺は可愛いアルハームを直に愛でる事にした。
―じゅるッ! じゅるる!! ……じゅる! じゅるる……!
「ンぁッ!?」
アルハームのペニスを強く吸う。
そして、口内に収めたまま、裏筋を舌全体で摩る様に舐めてやる。
すると、アルハームの腰がビクンと揺れた。俺はそこで様子を感じながら、それを数度繰り返した。
頭を上下させ、誘う様に見目の良い男を快感の淵に誘う。
最後まで落とさない、寸前のところで口から出すと、"トロ……"と窪みから透明だが粘性の強い液体が溢れて来た。
そこで俺は机の上に置いてあるフルーツ盛りの中から、大粒のイチゴを摘まんでアルハームの先端の窪みにグリグリと押し付ける。
イチゴの表皮の凹凸に、アルハームが赤く染まりながら甘く掠れた声を出した。
ヌラヌラと濡れていくイチゴで、"くちゅくちゅ"とペニスから音が出るくらいアルハームは戸惑い気味に俺の行動を受け入れていた。
じゃぁ……次の要求をしてみようか……
「―……アルハーム、お前の"練乳"が欲しいなぁ?」
「……と、とんだエロ親父です。……誰にでもそんな事を言って、"練乳"を要望しているのですね、ヴィルム様は?」
「ハァ? アルハームのしかいらねーよ。なぁ、くれよ?」
「……ぇ!? 俺、だけ?」
「お前以外、こうして食いたくない。アルハーム?」
「……分かり……ました……」
耳元で囁いて、頭をイイコイイコしてやる。
そして俺の前でペニスを扱き始めるアルハーム……。
見目が優れている男の痴態は、かなり良い眺めだ。
俺は彼の上を脱がせ、胸の尖りを濡れたイチゴでイタズラに突いて急かした。
アルハームは少し睨みながらも俺の意を汲んでくれ、手の動きを大胆に切り替えた。
まぁ、その間に俺はアルハームのご機嫌をとる様に、小さなキスを繰り返した。
好きな相手でも、意に沿わない行為は精神的苦痛でしかないからな。
俺の我が儘を許してくれたアルハームが愛おしい。
「~~……ん……ぁ、っ……で、出ます……。れっ……練乳、出ます……! ……ヴィルムさまぁぁ……」
そして搾り出された"練乳"。言い方をわざわざ合わせてくれて……全く愛らしい。
俺はその窪みにイチゴで"栓"をする様にしたら、練乳は勢い良く四方に飛び散り、俺達に付着した。
窪みをイチゴで押して刺激してやると、アルハームはビクつき、更なる刺激に涎を流して震えた。
白濁を纏わせてヌルヌルと先端の表面を撫でる。赤い粒が濡れて艶やかな光りを帯びる。
そしてそのイチゴを含み、咀嚼し、今度はアルハームの胸の粒に吸い付く。
刺激を与える前から既に硬く尖っていたそれの根元に歯をあて、甘く噛む。
……噛んで、舐めて、吸い、指先で揉む。
するとアルハームが喘ぎながら俺のペニスを撫で始め、器用に服の中から取り出した。
「―……ヴィルム様の、太いバナナ、俺に食べさせて下さい……」
「……はっ、アルハーム……お前も"とんだ"奴だな」
「お腹、とっても空いているんです……。早くくれます?」
俺は欲の混じるアルハームの顔を見ながら、アナルを解して、望み通りの物を食わせた。
「ヴィルム様の、お腹がキツイ……っ……はぁ、はぁ……っ。……ん、ン……っ……。ぁ。ぁ……ああっ……」
ただでさえ受けるのが慣れてないアルハーム……。
じわじわと潤む瞳から涙を零し、それでも健気に今日も俺のを……。
俺はアルハームを引き寄せ腹の上に跨らせ、下から王様が満足するまでたくさん望むものを食わせた。
アルハームはどの角度から見ても美しい。
生理的な涙を流しながら、まだ慣れない身体で俺を求めて受け入れてくれる姿に心が揺れて、身体が滾る。
アルハームを撫で、俺は今日も彼の中に放つ。
体内に突然生まて、流れ込む熱に身を捩りながら受け止めるアルハーム。
感情がイき過ぎて、獣声が混ざるのが妙に愛らしく、普段から掛け離れている姿が俺の支配欲を満たす。
やはりこの宝石は早く俺のモノにする必要がある。
たくさん、たくさん俺の手だけで愛でる為に。
ともだちにシェアしよう!