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第30話 Clover's March 『ユキシタの二人 -再生の季節-』 -8-

「……ぁ、ああッ……そうです……。裏筋……舐めて下さい……」 「ん、んぁ……んちゅ……れろ……は……は……」 俺の舌がロームのペニスの裏筋を舐め上げる。 もはや完全勃起で熱いペニスなのに、俺の舌が這った後はもっと熱くなる。 状況的にやっぱり恥ずかしくて真ッ赤な顔に、これまた恥ずかしさに潤む瞳でロームの反応を窺って、舌を使う……。 言われてないが、大きく目立つカリ下を擦る様に舌を動かしてみる。 すると先端の膨張がおきる。俺の舌に反応していると考えると、妙に嬉しい。 ロームを喜ばせたい。気持ち良くしたい。……俺でそうなって欲しい……。 「は……ン、んちゅ、ちゅ、……ちゅぷ……ちゅ……ンんぁ……ぁ……」 「……はぁ……はぁ……ウィノさま……カリ下っ……そんな……舌使い……。ぁ、あ……ぁぁ……っ……」 ロームのなら……舐めれる。触れる。 欲しい……と思える……。 どんどん欲張りになる。 ―ぴゅく……! 「!」 その時、俺のペニスの先端から……先走りの汁が勢い良く飛び出した。 俺はロームのペニスを舐めるのを一旦止めて、彼の前で思わず自分のペニスの状態を確認してしまった。 するとロームはズルリと俺からズボンと下着を脱がせ、両手を繋がれてペニスを晒すしかなくなった。 ぷるり、と先走りを出しながら起ち上がっている俺のペニス……。 ロームの視線が熱く、判断がおかしくなってくる。 どうしよう……冷静じゃなくなる……。自分の息が荒い……。 恥ずかしい、でも欲しい……逃げたい、……違う、ロームに飛び込みたい、……だけど…………他人の手が……怖い……。 「……ウィノ様、一番どうして欲しいですか……?」 混乱して考えが纏まらない俺に、ロームの声が響く。 肩がひくりと動いて、涙が溢れて来た。 自分の呼吸の音が大きく感じて、意識が遠くなってく。 何だか身体が支えてられない。ロームと手を繋いでいて正解だ。 ロームが言った、『一番どうして欲しいか』。 あの寮監を忘れたい。消したい。ローム、ローム、ローム…… 「~~……ローム……、俺の、ペニス……いじってっ……、俺にたくさん触れて……あの記憶を消して……」 こんな……突き出す様に……身体が仰け反る形で……ロームに自身を差し出した。 ロームに見られて、窪みからまた新しい汁がしみ出して、遂に零れて一筋の線を描き出した。 トロリトロリと俺の奥底の想いが溢れて、涙の様に零れてく……。 そして、ロームが俺のペニスに触れてきた。 「分かりました。触ります」 「んっ……」 「……これがウィノ様のペニス……? 興奮して熱いですね……」 「ぁ……やっ……ローム、ローム……」 一応、剥けているけど、ロームに比べて小さい……。 種族や体格の問題……なのか? 抱き寄せられて、根元からそっと触られて、仕上げとばかりにペニスの先端を柔らかく揉まれ……窪みから新たな汁が湧き出してきた。 「……今日は"合わせて"扱き合いましょう?」 「んっ……。ふぁ、あっ……」 密着するお互いのペニスが熱い。 接しているから、ロームのペニスがビクビクと動いているのが分かる。 トプトプとお互いのペニスから白濁と零して、混ざり流れていく。 そして唇を合わせ、唾液を供給しあう……。 「これから……ゆっくり……俺が掃除していきますからね、ウィノ様……」 俺はロームの言葉に……小さく頷いて身体を摺り寄せた。 これから、ロームでいっぱいにして、あの記憶を塗り替えて消す……。 ロームに掃除されてく……。 「……ぁ、っ……ローム……スキっ……」 「ウィノ様……俺も好きです……」 「ロームには全部、許可、する……だから……」 それ日からロームは俺の、"恋人"になった。

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