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初めてのチュウは部長がいいです 9話

ドキドキ、ドキドキ、 碧はドキドキする胸を押さえる。 ど、どうしよう。ぼく、僕‥‥‥部長にキスしちゃった! 起きてないよね?気付かれてないよね? 僕の初めてのチュウ‥‥‥ ぶ、部長に‥‥ 自分で仕出かした事に驚きながらも興奮して、幸せな気分になる。 ◆◆◆◆◆ な、なんだいまのはー! 西島は叫びたい気持ちを押さえている。 さ、佐藤が俺に‥‥‥ 俺にチュッ‥‥‥て、 きす?キスだよな?今の? 西島は碧が起き上がって自分にシーツをかけた時に目を覚ましていた。 シーツをかける碧に、可愛い事をするな。なんて感動してたら指が唇に触れて‥‥‥ そして、もっと柔らかいものがプニっと、 そうプニッと唇が触れたのだ。 うわああぁー! 叫びたかった。 佐藤が俺にキス‥‥‥キス‥‥‥、 グルグルと頭の中でその事が回る。 どうしよう。知らないふりをして良いのか? そんな事を悶々と考える。 『ほんに、このヘタレが!』 諭吉はそう考えながら西島の上にボスンと飛び乗る。 「うわっ」 急に腹の上に何かが乗ってきたので西島は声を上げた。 その声に驚いた碧はシーツから顔を出した。 驚いて起き上がった西島と同時だったものだから互いに目が合った。 ぶ、部長‥‥ たったいま、キスをしてしまった碧はどうして良いか分からない。 部長、もしかして起きていましたか? そう考えたら恥ずかしくて逃げたくなった。 シーツをめくって、ベッドから降りようとする、 が、 西島に腕を掴まれた。 そして、ベッドにまた戻されて、西島に押し倒された。 西島の下になる碧。 暫く見つめ合う2人。 そして、西島の大きな手が碧の頬に触れた。 部長‥‥‥ 碧は西島を見つめていたが自然に目を閉じた。 碧‥‥‥ そう呼ばれた気がした瞬間、碧の唇に西島の唇が触れた。 温かい唇が触れて‥‥‥離れた。 キスをして、西島は我に返る。 俺、何してるんだ? 佐藤にキス‥‥とか、 でも、どうしても触れたかった。 逃げられても掴まえてキスをしただろう。 碧にキスされてから冷静では居られなかった。 「西島‥‥‥ぶちょ‥‥」 碧はキスされて凄く嬉しくて、西島の身体に手を回した。 手を回されて西島は、我慢できなくて、またキスをする。 ちゅっ、ちゅっ、と何度も軽いキス。 でも、2人にとっては深くて温かいキスだ。 僕のファーストキス‥‥‥ 大好きな部長とできて‥‥‥嬉しい。 部長、大好きです。 その夜、キスを沢山した碧と西島だった。

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