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僕、子供じゃありません 6話

「気をつけないと」 「は、はい、すみません」 西島は直ぐに離れてしまった。 もう少し腕の中にいたかったな。なんて碧は思う。 斉藤君みたいにイチャイチャ……ううん、あれはイチャイチャとかじゃないよね。あれはもう…、碧はまた思い出して顔が赤くなる。 どっちから誘ったのかな? 斉藤くん?それとも相手の人? もし、部長にさ、誘われたら僕……、 「佐藤?どうした?今日の弁当美味しくないか?」 食べるのを止めて考え事をしている碧を心配そうに見つめる西島。 もしろん、西島の声で我にかえる碧。 「えっ?お、美味しいです!僕、部長が作る料理大好きデス!」 思わずりきんでしまった。 エッチな事を考えてしまっていたし、美味しくないと思わせてしまった……そんな罪悪感から。 「ありがとう」 碧が力んで誉めてくれたので西島は素直に喜んだ。 「今夜は何が食べたい?」 「えっ?部長………」 「えっ?」 部長で言葉を止めてしまったのでまるで西島を食べたいとエッチな表現になってしまったじゃないか! 「えっ、いや、あの、部長が好きなのを僕が作ります!」 碧は慌てて言い直した。 「そうか?じゃあ、お願いしようかな?」 西島は嬉そうに笑うと碧の頭をポンポンと軽く叩く。 ポンポンされた……… 碧は嬉しくなって「はい!頑張ります!」と元気に返事をする。 ◆◆◆◆ あー………なんだろうな?あの一角は?花が咲いてる………。 遠巻きに神林は煙草を吸いながら西島と碧を見ていた。 まさか、神林に見られているなんて2人は思っていないだろう。 医務室に戻ると斉藤と佐々木がやってる最中だった。 怒っても良かったが好きにさせようと医務室を出て屋上に避難。 後から西島と碧のほのぼのカップルが登場したのだ。 エロい2人を見た後だから和む。 西島医務室で碧を抱いたりしないだろう。 常識あるというより、誰にも淫らな碧を見せたくないから。 そんな理由。 まだセックスはしてないみたいだな。 とっとと、抱けばいいのに! なんて2人を遠巻きにみながら思うのであった。 ◆◆◆◆◆◆ 「さ、最後までするんスか?……っはあ…」 「いや、しないよ?後、つらいでしょ?」 斉藤の股間に顔を埋めて愛撫している佐々木はそう答えた。 彼の服装はかなり乱れ、胸ははだけて、下も太ももまで下着ごとズボンをずらされている。 佐々木により一度はいかされている斉藤。 最後までするのかと少し期待して佐々木にわざと言ったのだ。 でも、しないと言われガッカリ。 挿れてもいいのに……って言葉にすれば佐々木は挿れてくれるだろう。 しかし、辛いのは確か。 腰も痛いし…… 「ちゃんと2回目をいかせてあげるから我慢な」 なんて心を読まれたような台詞。 「次、いつ最後までします?」 だから、そんな誘う言葉を言ってしまった。 「辛くない時だな」 佐々木はそう言うと斉藤のイチモツを喉まで咥え頭を上下に激しく動かす。 それによって斉藤は二回目の絶頂を迎えるのである。 ◆◆◆◆ 何が食べたい?で部長と言われた時、西島は危うく声を上げそうだった。 えっ?俺を? なんてドキドキしてしまったのだ。 否定されてしまったけれど、もし………もしもだよ?佐藤がキス以上を望んだら断われない。 ………って、俺ってマジでばか! エロ過ぎだろ! キスしただけだぞ? しかも、唇が触れるだけのキス。 舌を絡めるイヤらしいキスじゃない。 したい………けど、佐藤はキスとか初めてだよな? えー!そうだ!俺がファーストキスの相手だ! 西島は改めて実感してしまい、悶てそうになる。 「西島部長?」 ふいに現れた碧の可愛い顔。 ピクッと反応する。 凄く近い……、視線が碧の唇へと自然にいってしまう。 キス………したんだよな?昨日。 碧のピンクで柔らかい唇に触れた。 それを思い出し、碧に手を伸ばそうとする。 「何が食べたいですか?」 触れる瞬間に碧の唇が大胆な事を言う。 何が食べたいですか? 決まっている。 「佐藤………」 言葉にした。 「えっ?甘いのがいいんですか?僕、あまり甘いおかず作った事がないんですけど?」 困惑したような碧の表情。 えっ?と思って、そして思い出す。 ここはスーパーだ! 退勤後、食材を買いに2人でスーパーにきたじゃないか! 「あ、いや、佐藤が得意な物でいいって言うつもりだったんだ、あはは」 西島は笑って誤魔化す。 ばかー!冷静になれ俺! 気を取り直し、西島は碧と買い物を続ける。

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