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僕、子供じゃありません 9話
◆◆◆◆◆◆◆
食事が終わり、西島にとってはドキドキタイム。
なんせ、碧との約束のお風呂なんだから。
「僕が洗いますね」
碧は西島のドキドキに気付きもせずに食器を重ねている。
そんな彼の姿を見ながら西島はよし!と決心を固めた。
「佐藤、食器洗ったら一緒に風呂入ろう!佐藤はのぼせやすいから後から来たらいい」
頑張って言葉にしてみた。でも、物凄く恥ずかしい!
碧の返事を待たずして風呂場へと逃げる西島。
ぶぶぶ、部長ー!
碧は危うく食器を落としそうだった。
お風呂に誘われ、手が震えている。
落とさないようにシンクに置いて振り返ると西島はもう居なくなっていて、
部長とお風呂!本当に?
なんてドキドキしている。
自分が毎回、のぼせているから先に入ってくれているのだと思うと食器は後回しでもいいかな?なんて思ってしまった。
部長を待たせるのも悪いし!
なんて言い訳しながら本当は早く西島と入りたいだけ。
碧も直ぐに風呂場へと向かった。
◆◆◆◆
あ、あんな感じでいいのかな?
西島は逃げるように風呂場へ来てしまったので本当に碧が来てくれるのか少し不安だった。
パパっと服を脱ぎ浴室に入る。
これはやましい行為じゃない!断じて違うと心で何度も繰り返す。
そうでもしないと理性が保てないのだ。
シャワーで煩悩も一緒に流す。
「部長」
碧の声にビクンと反応する西島。
「ど、どうした?もう食器洗ったのか?」
し、心臓がバクバクいってる!佐藤!早すぎだ!
俺にも心の準備ってものがある。
碧の当時が思っていたよりも早く、西島の心臓はドキドキと心拍数が上ってきた。
「まだ途中なんです………お風呂……その、早く部長と入りたいなあって……ダメですか?」
すりガラスの向こうに碧の姿が見える。
しおらしいというか、モジモジとした雰囲気がすりガラスからも丸わかりで西島は悶え死ねる!と断言出来た。
か、可愛いぞ佐藤!
俺と早く風呂に入りたいとか……いいに決まっている。
「早くおいで」
なんて、言葉にしてしまったじゃないか。
「は、はい!」
早くおいでと言われ碧は急いで服を脱いだ。
部長を待たせてはダメだ。
なんて考えながら。
腰にタオルを巻いてドアを開けると碧は目を輝かせた。
「ぶ、部長!泡ブロ!」
いつもの湯船は真っ白な泡で埋まっていて、その中に西島も埋まっていた。
碧を喜ばす為に西島は泡風呂にまでしていた。
案の定、碧は喜んでいる。
泡の中に埋もれながら碧の喜ぶ姿をチラリと確認。
や、やばい………
佐藤、お前………エロい。
細い腰。
白い肌。
可愛いピンク色の乳首。
腰にタオルを巻いているが形が分かる。
ああ、もう!なんで風呂に一緒に入ろうとか言っちゃったんだ俺?
冷静を保てるだろうか?
なんて悶々としている西島に碧は気付かない。
「あ、アヒル!」
泡の中に黄色いアヒル数匹を見つけてはしゃぐ。
「部長が買ったんですか?可愛いですね」
アヒルを手に取り可愛く笑う碧。
アヒルよりも佐藤が可愛い!
なんて思いながら西島は頷く。
「アヒルもいいけど中に入らないのか?」
「えっ、はい!」
碧はそっと足を上げて泡の中へと踏み入れる。
早く湯船に入って貰わないと変な所ばかり見てしまうじゃないか!
泡なら見えない。
碧を喜ばす為でもあるけど西島の為でもあった。
身体を隠せる、いや、隠して貰わないと理性がぶっ飛び……風呂場で碧を………
いや、そんな事はしない!
我慢出来る!だって、大人だから!
西島は頭を振る。
「どうしたんですか?」
泡の中に身体を埋めた碧が首を傾げて西島を見ている。
ああ、くそ!泡も失敗だ!余計に可愛く見える。
泡の中の泡は周りにの白さに良く溶け込んでいて、可愛さが倍増。
天使のようだ。
しかも泡で遊びだす碧。
両手で泡をすくいフーと息を吹きかけて泡を飛ばす。
なんて、可愛い!
「部長、泡、気持ちいいですね。フワフワです」
碧は泡風呂はテレビで見て憧れていた。
なんだかお金持ちな感じがしていいなあってずっと思っていた。
「僕、映画とかで泡のお風呂みて入りたいなあって思っていたんです。だから嬉しいです。部長ありがとうございます。」
ペコリと頭を下げる碧が可愛い!
あー、もう!佐藤のばか!せっかく理性を保とうと必死なのに!
西島は碧に手を伸ばして引き寄せた。
そして、自分の膝の上に座らせる。
わー!部長!ど、どうしたんですか!
引き寄せられて西島の直ぐ近く……膝の上に座らせられた。
向かい合わせじゃないのが救いだ。
だって、向かい合わせだとマトモに顔を見れない。
「足をのばしなさい。ゆっくり出来ないだろ?」
碧が身体を小さくしていたので気を使ってくれたのかと、言われた通りに足を伸して西島に身体を預ける。
部長………僕、もうこのまま死んじゃってもいいくらい幸せです。
部長とお風呂に入れて、しかも抱っこまでも!
幸せだあ。
◆◆◆◆
あああ、やばい!俺は何をしているんだ!
佐藤を抱っことか!抱っことか!
碧のお尻の感触を太ももに感じて、やばいくらいに理性が飛びそうで、手を伸ばせば碧の敏感な部分を触れる。
タオルなんて直に取れるし………それに……甘い香りが西島の興奮をさらに刺激してくるのだ。
碧からする甘い香り。
首筋辺から香る。
そこに鼻を近付けて匂いを嗅ぐ。
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