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逃げてばかりではダメなのです25話
ちひろさん……どうしよう僕……ジンジンしてきました。
キスをされている碧は下半身が元気になってしまっている。
身体をくねらせてなんとか治まるようにと頑張るけれど、西島のキスが気持ち良すぎて……。
すると西島の手が下半身へ。
下着の中へ手が入ってきて掴まれた。
「んんッ」
キスで塞がれているから声が出せないけれど『ちひろさんダメです 』と言いたい碧。
くちゅっと音がして唇が離れて「碧……声我慢できる?」と西島に聞かれた。
えっ……こ、ここでちひろさんと?
碧はその先をまた妄想して顔が熱くなる。
ここは会社で神林がいる医務室。
カーテンの向こうには星夜や佐々木や神林が居る(追い出されたのを碧は知らない)そう考えると恥ずかしいのに何故か興奮するのだ。
ドキドキと心臓が早く動いてそのドキドキは碧を気持ち良くしてくる。
ドキドキってハラハラしたりときめいたりする時だけになると思ったのにエッチな時のドキドキは気持ち良くしてくれるのだと碧は気づいた。
ドキドキは興奮するという事なのだけど、碧はまだまだ未体験なので興奮するという事が良く分かっていない。
ドキドキしますちひろさん。
碧は頷く。
「いい子だ」
西島は碧の頭を撫でると下半身へ顔を持っていくと下着から出した碧のJrを咥えた。
「ふぅっ……」
碧はフェラされた事で出そうになった声を出さないように両手で口を塞いだ。
西島のフェラは上手い。いつも、あっという間にイッてしまう碧。
しかも興奮していたのでフェラされて間もなく西島の口内へ射精してしまった。
「んんっ」
碧はイッてしまい、気持ち良さで身体をビクビク動かしている。
碧が興奮して勃起している事に気付いた西島は処理してあげないとズボン穿けないし、なにより勃起した可愛い碧を他の野郎に見せたくはない。よって強制フェラで沈めさせた。
「気持ち良かった?」
西島に聞かれて頷く碧。
「もう手離していいよ?良く我慢出来たね」
西島はまだ両手で口を押さえている碧の頭を撫でると両手を外させた。
「ちひろ……さんは?」
息を切らしながらに聞く。
「えっ?」
「ちひろさんは大丈夫ですか?」
「うん……俺は家まで我慢するよ」
碧に微笑む西島だったが正直我慢できない。
早退して今すぐに碧をむちゃくちゃ抱きたい。
「でも……この下着のままで仕事終わるまで居る事」
「ええっ?」
真っ赤な顔で聞き返す碧。このまま?
「ズボン穿くから見えないだろ?」
そうだけど……でも、恥ずかしい。
でも、西島の頼みならば。
碧はエッチな下着を穿いたままでいる事になった。
◆◆◆
真っ赤な顔の碧と西島が出てきた。
事をやった後かな?と神林は「意外と早かったな?千尋って早漏?」と思わず聞いてしまった。
「するわけないだろーが!アホか」
西島は手のひらでグーを作ると殴る振りをする。
「碧ちゃんが真っ赤だから」
神林は碧を指差す。
「あの、僕……先にいきます!」
碧は逃げるように医務室を出た。
「碧ちゃん?どーした?」
「ん?レースの下着はかせたままだから」
西島はそう言うと碧の後を追う。
「……千尋、最近、本当……変態が増したよなあ……佐々木の事言えない」
西島の後ろ姿を見送りながら呟く神林。
レースの下着はきっと碧に似合う。
『神林も此上さんを…… 』
さっき言われた佐々木の言葉を思い出して神林も顔が赤くなった。
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