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ホットミルクに蜂蜜 28話
ガクンと力が抜けたように西島の方へ倒れ込む碧。
もちろん、抱きとめた西島。
腕の中で頬を紅潮させ息を調えている碧の顔を覗き込む。
「ち、ちひろさん……ごめん……なさっ、口の中に出しちゃった……」
ちょっと涙目の碧。
それはイッて気持ち良かったからなのか、口の中に射精したせいなのか……
もちろん、出してしまった事だ。
「出して欲しかったんだよ。謝るな……それより、どうだった?気持ち良かったか?」
腕の中、碧に問いかける。
聞かれた碧は両手を伸ばし西島に抱きつくと、
「は、はじめてで……わかんないです……でも、途中から……凄く良くなって、ぼく…もちひろさんを気持ちよくしたいです」
耳元でそう言った。
フェラなんて想像さえした事が無かった碧。
想像以上に気持ち良くて……同じように西島にも気持ち良くなって欲しいと思ったのだ。
あ、碧………なんて可愛い事を言うんだあ!
もう、それだけでイキそう。
西島は碧が言った言葉に感動していた。
本当に可愛いんだなっ、なんて再確認。
「気持ちだけでいいよ。碧が気持ち良くなってくれれば俺は満足だし」
そう答えた西島。
でも、返事がない。
あれ?
と、碧を見てみれば…………熟睡中。
…………………か、可愛い。
初めて他人にイカされて、疲れたのか、それとも良すぎて昇天したのか……理由はともあれ碧らしいと西島は思った。
とにかく、碧をお風呂から出さないと駄目だな。
ゆっくりと抱き上げた。
◆◆◆◆◆◆
「はっ?しとらんとか?」
ベッドに裸の碧を運んできた西島に冷たく言う諭吉。
「気を失った子を抱くかよ!」
「ニッシーはムッツリやもんな、碧が反応せんと嫌とやな。ハアハア言わせたいとやろ」
「ムッツリとか言うな!マグロやらんぞ!」
ムッツリに反応する西島。
確かに碧が可愛く反応しないと面白くない。
「ほんと、碧にはよ手ば出さんと先に食われるばい」
「佐々木なら釘をさした」
「………あの手は挑発したら燃えるタイプぞ?手を出しとらんと知ればどがん手ば使ってでも先に手を出すばい?」
……………た、確かにそうだ!
諭吉の言葉に佐々木の性格を思い出した。
そうだ、アイツはライバルがいたら燃えるタイプだ!
碧を抱く?
ベッドには裸の碧。
もちろん自分は下着だけ。
碧の横にそっと入る。
感じたのは碧の体温。
風呂場の可愛い碧を思いだす。
また……みたいかも。
西島は碧の身体を引き寄せる。
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