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ホットミルクに蜂蜜 36話

◆◆◆◆◆ 西島が美味しいと言ってくれた料理を作った。 そして、西島が帰ってくるのをじっと待つ。 でも、…………時間が経たない。 まるで嫌いな授業みたいに時間がゆっくりと過ぎるように感じる。 テレビを見れば気が紛れるだろうけどそんな気にはなれない。 西島が仕事しているのにテレビとか…… そう思って時計とにらめっこ。 ちひろさん……仕事大変ですか? 泣かないと決めてたのに、西島が働いている事を考えると………じんわりと涙が。 ゴシゴシと涙を何度も拭く。 ◆◆◆◆◆ 「ちーひーろくん!あーそーぼ!」 佐々木の声が真後ろからしてイラっときた。 「遊べるか!状況みろよ!」 振り返ると目の前に栄養ドリンク。 「碧ちゃんに連絡してんの?」 「は?」 「結構、時間遅いぞ?」 佐々木に言われ時計を見た。 退勤時間はとおに過ぎている。 「斉藤が一緒だから」 「斉藤ならもう帰ってるって、碧ちゃんが愛しいちひろたんの為に愛料理を作って待ってんだってさ」 「マジか」 「そゆこと!」 佐々木は西島にドリンクを押し付けてオフィスを出た。 ◆◆◆◆ 「星夜が居ない事は伝えたぞ」 入り口で待つ斉藤に声を掛ける佐々木。 「ありがとう」 「で、星夜のその手荷物は何だ?」 ビニールの袋を指さす。 「手料理でも……ってさ」 「俺に?」 「そ、ゆうちゃんに!」 そう言ってニコッと笑う。 「ゆうちゃん………か」 佐々木もニヤリと笑う。 「ユウジロウだからユウちゃん」 「はいはい、王子さま、じゃ、裸でエプロンでお願い致します」 佐々木は斉藤の手荷物を持つと並んで歩く。 ◆◆◆◆◆ おわった! 時間は9時過ぎ。 スタッフは先に帰らせた。 仕事を終わらせ、鞄を手にすると、 「千尋、送ってくよ。碧ちゃん待ってんだろ?」 と神林が入り口で車の鍵をみせた。 ありがたい! 1分、1秒でも早く碧の元に行きたい。 「サンキュー」 西島は神林の肩を叩いて微笑む。 あー、くそ、ちひろめ!可愛く笑いやがって!と密かに思う神林であった。

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