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僕の初めてを貰ってください。 11話

「ほ、本当ですか?僕、上手でしたか?」 膝の上の碧は嬉しそうに喜ぶ。 うんうん、無邪気だな。まあ、内容はエロいけど。 「気持ち良かったぞ」 頭を撫でる。 「えへへ、嬉しい。星夜くんに色々聞きました」 「そうか、そうか、星夜くんに…………………って、碧!星夜って誰だ!何をされた!」 冷静に考えると自分の知らない名前。しかも、色々って……色々ってなに? 初めてのフェラなのに想像以上にうまかった。 碧は可愛い。 こんなに可愛いなら自分以下の男に色々されても……純粋だから騙されて……… うわああ!嫌だ!俺の碧には誰も触ってはダメだ!! ワナワナと身体が震える。 そいつ、殺す!ってまで考えてしまった。 「星夜くんは斉藤くんです。」 西島のワナワナな嫉妬を知らずにニコニコして答える。 ああ、なんだ。斉藤か………って、ホッとしてみるも、斉藤には碧を押し倒した前科がある。 しかも、自分にも迫ってきた。 「斉藤だと!斉藤はだめっ!あの子は軽すぎて碧に悪影響を及ぼす」 斉藤、だめっ!絶対! なんて頭を過ぎる。 「ち、ちひろさん、星夜くんは良い人です。僕に色々アドバイスくれるんですよ!裸にエプロンも星夜くんがやってみたら?って」 何やら誤解しているような西島に慌てて否定する。 ……………は? 裸にエプロンの入れ知恵は斉藤かああああ!! だと、思った!碧がこんなエロい事知るはずもない。 斉藤めええええ! ………………グッジョブ!! まあ、裸にエプロンは……うん、良かった。 「それに星夜くんはいっぱいエッチに詳しいんです!恋人が年上でエロいんだって行ってました!身体がもたないくらいだって」 「そ、そんな話とかしてんのかアイツ……年上ね。年上の女性に持てそうだからな」 呆れながらも、斉藤はなかなか、顔立ちは良いと西島も思っていた。 「違いますよ、星夜くんの恋人は男の人です」 ………………はい? 「お、おとこおおおお?」 思わず叫んだ西島。 会社のオンナノコを片っ端から食ってそうなイメージだったのに。 「はい。」 ニコッと笑う碧。 佐々木部長が恋人とか言ってはダメだよね? 星夜くんに言っていいか聞いてないし。 碧はそんな事を考えていた。 「………だから、フェラ」 納得。 アイツ、そうか………コッチ側か。なるほどね。 俺や碧を押し倒すわけだ。 うんうんと頷く。 「色々聞いて勉強したんです……ちひろさんを気持ち良くしたくて」 えへへと可愛く笑う。 本当に碧にいつも一生懸命で健気で、たまらん! ギュッと引き寄せて、額にキスをする。 わあ、オデコにチュウとか、えへへ、嬉しいです。 「ありがとう碧。碧が恋人で嬉しい」 キスの後にそう言って微笑む西島。 何気ない言葉に碧は顔を真っ赤にして嬉しそうに微笑む。 「僕も、僕も……ちひろさん大好きです」 碧は自分から西島に抱きつく。 抱きついた後、自分から西島の唇にキスをする。 チュッ、って…… フェラをしたいと言うくらい大胆だったのに、碧にはそれが精一杯。 触れた後、恥ずかしくて俯く。 ちひろさんにチュウしちゃった。 西島の肩に顔を埋める。 あああっ!!もう、おちんちん舐めたいとか言ったくせにチュウでそんなに照れるなよ碧めー! 余計にそそるじゃないか。 碧の背中に手を回し、ギュッっと抱っこ。 「碧、もう上がろうか」 と、碧を抱き上げて湯船から出す。 身体を拭いてあげていると、エプロンが目に止まる。 裸にエプロンかあ……… 明日、斉藤にデコピンしよう。変な事を吹き込むなって。 色んな事は自分が教えたい。 「ち、ちひろさんエプロン」 エプロンを手にする碧。 「それは洗おう、俺のザーメンついちゃったし」 「あ、あっ、そうか」 急にフェラした事を思い出して今更のごとく、恥ずかしくなる。 ちひろさんのおちんちん……僕、舐めちゃったんだよね? す、すごい!!星夜くんみたいに大人だ!! 「だから、このままベッドへ行こう」 西島は碧をひょいと抱き上げた。 フワリと宙に身体が浮く。 お姫様抱っこ……… えへへ、僕、これ好きなんです。 子供みたいだけど、ちひろさんに抱っこされるの好き。 西島は碧を抱き上げたまま、寝室へきた。 碧をベッドへ降ろすと、少しその場を離れた。 引出しの中をゴソゴソ。 あるモノを手にする。 ゴソゴソしている西島を見つめながら碧は何してるのかと首を傾げる。 直に戻ってきた西島に、 「何してたんですか?」 と聞く。 「えっ、うん………やっぱ、しなきゃって思ってさ」 西島は神林に貰ったコンドームを碧に見せた。 ん?何ですかコレ? キョトンとなったが……碧の記憶の中、 同級生が、「みろよ、ほら、コンドーム買ってきたんだぜ?」と他の男子に見せていたビジョンが流れた。 キッチリと密封された正方形の小さなビニール袋の中心部に丸い形が浮かんでいた、あのときのモノと同じ。 コンドームをマジマジと見た事が無かった碧。 なんせ、使った事がないから。 でも、何に使うかは知っている。 避妊具だ。赤ちゃんが出来ないように男性のシンボルにはめるモノ。 あれ?でも…… 「コンドーム使うんですか?」 赤ちゃん出来ませんよ?という意味と供に碧はこれから、西島が自分とセックスしようとしているなんて思いつきもしなかったのだ。 碧の衝撃な言葉に西島はフリーズした。 コンドーム使うんですか?って、 えっ?碧は生がいいのか? あ、また、斉藤だな!あいつ、生好きそうだもんな! 裸エプロンはグッジョブだったが生がいいとか教え込むなよ! やはりデコピンしよう! 西島はそう誓う。

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