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僕の初めてを貰ってください。 12話
「碧、斉藤に色々吹き込まれたんだろうけど、セックスの時は男同士でもコンドームはつけないとダメなんだぞ?辛いのは碧なんだから」
西島はそう言って頭を撫でる。
中出しは気持ちいいけど、後処理で辛いのは碧。
自分が指突っ込んで洗い出してやってもいいけれど、初体験の碧にはきちんとしてあげたい。
セックス………
辛いのは僕?
頭を撫でられながらグルグルと思考回路を巡らせて出た結果は、
あああっ!ぼく、ぼく、ちひろさんとエッチを今からするのおおおおっ!!
だった。
そそそ、そうだよね?
ベッドでコンドームでちひろさんと僕は裸だもん。
なんで、今まで気付かなかったの僕は?
「碧?」
少し放心状態の碧の名前を呼ぶ西島。
「は、はい!」
慌てて返事をかえす。
「よし、イイコだ」
碧の返事は自分が言った事に対しての返事だと思った西島は理解してくれたとホッとする。
そして、碧はというと………
緊張していた。
ど、どうしよう。星夜くんに色々聞いたけど、今から……するんだよね?
僕、大人になるんだよね?
夏姉ちゃん、諭吉………
ぼく、ぼく、大人に今からなります!!
「碧」
西島が碧に触れ、キスしてくる。
碧の心臓はバクバク大きく脈打って、心臓の音が西島に聞こえるんじゃないかとさえ思った。
キスが次第に激しくなり、ベッドに押し倒された。
シーツの感触を背中全体に感じる。
頭を撫でながら西島がキスを繰り返す。
ち、ちひろさん………
碧は西島の背中に両手を回す。
体重がかけられ、それと同時にベッドが2人分沈む。
エッチって、ちひろさんのおちんちんを僕のアソコにいれ、いれるんだよね?
星夜くんが言ってた。
ちゃんとほぐして貰えばちゃんと入るよ……って。
ほぐしてって……
あっ、もしかしてさっき、ちひろさんが僕のお尻みてたのって……
ゆび、指入れてって言ったのは………
あの時、エッチしようとしてたの?
ええっ!!そうなの?
ようやく、少しづつ自分の置かれている状況を把握してきた碧。
さらに心拍数が上がる。
やっぱり、アソコに入れるんだあああ!!
は、挿いるの?
ちひろさんのおちんちん……大きいよね?
さっき、フェラした時に改めて大きいと感じていた。
星夜くんは大きい方が気持ちいいって言ってたけど、………あんな大きいのはいるの?
愛撫をされながら心配がグルグルと頭を巡る。
裂けちゃうんじゃ?
女の子って、あんな大きいのを入れても大丈夫なのかな?
佐々木に見せられたエッチなDVDの女の子はおっきくて気持ちいいって叫んでた。
女の子のを見た事ないし、ましてや、挿入した事もないから想像さえ出来ない。
そんな考えをしているなんて西島は知らないから愛撫を続けながらコンドームをつけるタイミングを計っていた。
愛撫しながらつけるか?
それとも、ゴムフェラ………
そんな想像が頭を過る。
碧の口でコンドームをつけてもらう。
うわあー!
だめ!だめだ!そんな事を碧に……
ああ、斉藤とかしてそうだな。あいつ、上手そうだもんな。
って、今は斉藤はどうでもいい。
ちゅ、ちゅ、と碧の身体にキスマークをつけながら悩む。
「あ、あのちひろさん」
碧に名前を呼ばれ、愛撫に集中していないのがバレたのかと西島はドキッとした。
「なに?」
キスをするのを止めて碧の顔をみる。
「あ、あの………」
言いにくそうな碧にやはり、集中していないと言われるのかと激しくドキドキ。
「どうした?」
「あの、あの、ぼく、」
「どうした?」
「おなか、お腹痛いです!」
「えっ?」
「トイレにいきます!!」
碧は西島を押し退けてベッドを降りると急いでトイレに走った。
「えっ?大丈夫か?」
1人残された西島は心配そうに碧の後姿を見送った。
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