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家族になりたいです。 4話

「あっん……ちひろ、……ちひろさ……ん」 自然に腰が揺れ、碧は西島に必死に抱き着いた。 碧が腰を動かしてくれたので、先っぽからジワジワと中へと挿っていく。 お尻に感じる西島のモノが自分の中へと入ってきているのが嬉しい碧。 やっと、やっと……ちひろさんと…… ギュッ抱き着き、 「ちひろさん………すき。だいすき」 と何度も言葉にする。 しがみついてくる碧が可愛い。 しかも、腰を揺らしている。 子供じゃない。……こんなに色っぽくて可愛いのかと西島は驚く。 耳元で囁かれる愛の言葉。 自分も応えなければと、碧の腰をグッと下へ降ろした。 「あああっ、あっ、」 先っぽだけだったのが半分まで中へと挿ってきたので碧は思わず声をあげた。 少し痛い。 痛いけど、我慢しなきゃ!!なんて、碧は西島を気遣う。 痛いと言えばきっと、また、お預けになる。 もういやだった。 大事にされるのは嬉しい。でも、強引に奪われてみたいとも思うのだ。 「半分入ったぞ………大丈夫か?」 やはり心配してくる西島に、「大丈夫……です、きもちいい……」と返事をする。 きもちいい………? 本当に? 碧……お前、エロいぞ!可愛いんだよ!! 手加減が出来なくなるじゃないか! 「動いていいか?」 碧に聞くと、 「動いて………もっと、気持ちよくしてください」 そう返ってきた。 その言葉で西島のスイッチが入ってしまった。 碧の片足の下へ腕を入れ、持ち上げて一気に自分のモノの上に落とす。 その瞬間、碧の身体中にビリビリと電流が流れた。 初めての体験。 「あああっん!!!」 大きく口を開けて絶叫する碧。 全て碧の中に入ったのを互いに感じながら、西島は碧の身体を上下に激しく動かす。 碧の中の1番いい所を激しく何度も刺激してくる。 「あんっ、あっ………」 身体が揺さぶられる度に碧の可愛い喘ぐ声が西島の耳に届く。 もっと、もっと、聞きたい。 両足を持ち上げて、碧の身体を何度も自分の上に降ろす。 肌がぶつかる音と一緒にぐちゅぐちゅと粘着質な音もする。 碧は下から突かれている間に2回目の射精をしてしまい、少しグッタリとしていた。 その碧の身体を手加減なしで揺さぶり、ようやく彼の中で射精した。 「んっ……碧……」 碧の身体を抱きしめて息を荒く吐く。 碧も息を乱しながら西島に抱きついている。 しばらくは息を荒く吐きながら抱き合った。 「碧、身体は平気か?」 首筋に抱き着く碧の頭を撫でた。 「はい………平気です」 碧は西島と顔を見合わせる。 まだ、荒い息を吐く西島は碧の瞳には色っぽく映り、見とれてしまう。 西島に見とれている碧も、頬が赤くて可愛さが増している。 「ごめん、こんな場所で碧の初めてを奪ってしまって」 碧を激しく求めて落ち着いたら、我に変えれた。 我に返ると、場所も選ばずに抱いてしまった事を少し後悔した。 抱いた事は後悔していないが場所をもっと選ぶべきだったかも?なんて思うのだ。 高いホテルのスイートとか、海が見える場所とか……碧にとっては初めての行為だから思い出にしてあげても良かったはず、 俺ってこんなに見境なかったっけ? 我ながら恥ずかしい。 「ちひろさん、謝っちゃダメです。だって、僕が望んだんですよ?ちひろさんと一緒なら場所はどこでも構わないんです」 碧はニコッと微笑む。 「それに、いま、しなきゃ………ちひろさん、色々考えてお預けになりそうなんだもん……ぼく、後悔してないですよ?初めてをちひろさんにあげれたから」 碧……………、 本当になんて可愛いのだろう? 「碧………好きだ。愛してる」 可愛すぎて嬉しくなる。 「ぼ、僕だってちひろさん好きですもん!」 碧はギュッと西島に抱きつく。 抱きついてくる碧にまたムラムラくる西島。 ああ、くそ!! 俺ってば発情期の犬か? 「んんっ……」 碧がピクんと身体を動かす。 「どうした?」 「……いま、………ちひろさんのおちんちんが僕の中でピクピクって……」 射精したばかりなのに、碧の中で勃起? 「ご、ごめん、抜くから」 西島は慌てて碧の身体を降ろそうとする。 「や、抜かないで………もう少しだけ」 碧はそう言うと自ら腰を前後に動かしだす。 キュッと孔の締まりがキツくなり西島も思わず声をだす。 「ちひろさんでいっぱいにして下さい」 身体をしなやかに揺らす碧は大人びて見えた。 「碧………、いっぱいにしてやるよ……」 しなやかに揺れる身体を抱きしめる。 ◆◆◆◆◆ やばい、やり過ぎた! 碧を夢中で抱いてしまい、西島が果てた頃には碧はグッタリとして気を失っていたのだ。 碧から自分のを抜いて、服を整えてやると背中に背負う。 やばいよなあ。 帰り道が分からない。 諭吉はどこかへ行ってしまったし、碧は疲れて気を失っているし……… 俺って馬鹿!! 自分を卑下していると、 「こっちばい」 諭吉の声がして、フサフサの尻尾を振る諭吉が現れた。 ホッとする西島。 「帰ったらマグロば買ってくれな?」 バシッと尻尾で足を叩かれ。 「分かったよ」 と承諾した西島であった。

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