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家族になりたいです。10話

「やあああっん」 奥に刺激され身体中に電流が流れたように身体をのけぞらせ碧は声をあげ、呆気なくイッてしまった。 その刺激にガクガクと膝が震えカクンと力が抜ける。 その身体を西島は受け止めた。 自分の胸に顔を埋めて息を乱している碧。 その吐息は熱くて、西島のムラムラは限界を達しそうだ。 「碧、大丈夫か?」 後から指を抜く時にさえ、身体を小さく震わせて、「あんっ」なんて可愛い声を出す。 あああ、もうう!俺が限界じゃないか!! そんなに可愛く乱れられたら。 「ちひろ……さっ、い、挿れてください」 小さい声で確かにそう聞こえた。 自分の妄想かな?って思った。 幻聴的な? でも、顔をあげて自分を見ている碧は、 「ぼく、エッチですかあ?……ちひろさんのが……また、ほしいって思って……嫌なら、我慢します」 大きな瞳を潤ませ、誘う色気タップリの碧。 嫌なわけがない。 「身体は大丈夫なのか?」 その言葉に頷くと、 「大丈夫じゃないのは……ぼくのエッチな気持ちです。ちひろさんをたくさん感じたいんです」 なんて、言われると、西島はたまらず碧を抱きしめて、キスをする。 今までは気を使っていた。 碧がまだ子供だからって。 でも、抱いてみると子供じゃないと知ってしまった。 自分が欲しいと求めてくる。 色気タップリに…… キスも優しいキスをしていた。 でも、今しているキスは、食いつくような激しいキス。 唇を塞ぐと直ぐに碧の口内に舌を侵入させ、彼の舌を捕らえる。 捕らえてしまったら、絡んで、絡みまくって、全てを取り除く勢いだった。 くちゅくちゅ、と唾液が絡んで碧の口の端から溢れる。 どちらの唾液かは分からないけれど、西島は指先で拭きとる。 唇を離すと、互いに見つめ合う。 どちらともなく自然にまた唇を重ねる。 何度も、何度も…… 碧の両手が西島の首筋に伸びてきて、しがみつく。 ちひろさん、……ちひろさん、好き。大好きです。 何度も心で繰り返し呟く碧。 キスをしながらも、碧の身体が少し冷えているのに気づいた西島は唇を離し、 「温まろう」 と彼を抱き上げて湯船にはいる。 温かいお湯の中でも、キスは続き、そして、逆上せない内にと2人で風呂から上がった。 身体を拭くのさえもどかしい。 このまま、この場で抱きたい!なんて西島は思っているが、風邪をひかせたくない。 碧にバスローブを着せると、軽々と抱きあげる。 そのまま寝室へ。 風呂場であのままやっても良かったけれど、流石に初体験が外だったし、 2回目が風呂場では……… 俺、見境ないみたいじゃないか? なんて、プライドもあるけど、碧をちゃんと抱きたいと思った。 優しく愛撫して、気持ち良くしてあげたい。 そう思った。 ベッドへと碧を降ろす。 ベッドにちょこんと乗る彼はブカブカのバスローブが可愛さを増幅させ、西島の興奮もマックスだ。 ううっ、可愛い。 碧を思わず抱きしめた。 ぎゅっと抱きしめられた碧は、ドキドキが加速していた。 自分から誘ってしまった。 欲しいと言ってしまった。 ぼく、僕ってばだいたん!! あああ、ちひろさん、僕をエッチな子だって嫌いにならないかなあ? 抱きしめられた腕の中、 「ちひろさん、きら、きらいになら……ないでください………ぼくがエッチな子でも」 と言葉にした。 あ、碧……なんて可愛い事を言うんだあああ!! 「嫌いなわけないだろ?碧がエッチな子とか、凄い嬉しいけど?」 「えっ?」 思わず本音が出て力説してしまい、碧に聞き返される。 「いや、その、俺もすごーくエロいから……碧に嫌われないかなとか思ってて」 しどろもどろな言い訳をする。 碧は顔をあげて、 「エッチなちひろさん好きです。すごーくセクシーだもん。」 と無邪気に笑う。 ああ、もう、理性の糸が切れる…… 西島は碧の身体をその場に押し倒した。

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