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家族になりたいです。 14話

一気にズンっと降ろされ、碧はたまらず声をあげる。 そして、その強い快楽は碧を射精させた。 温かい精液が西島と碧を汚す。 息を荒く、碧は西島に寄りかかる。 「ごめん碧、もう少し我慢して」 西島は碧を抱え、何度も彼を揺さぶった。 「ひやあっ、ああっ!!」 次々に襲ってくる快楽。 碧の頭はもう真っ白で西島に身を任せた。 自分ではもう、動けない。 「んっ、んくっ」 西島は碧を激しく揺さぶり、やがて彼も果てた。 碧と一緒に倒れ込む。 息を整えながら、 「碧………」 と碧の顔を見ると、彼は気を失ったようだった。 やば!!! 慌てる西島。 碧の中からイチモツを抜く。 顔を近づけると、スースーと寝息が聞こえる。 疲れて寝てしまった………そんな感じだ。 可愛い寝顔に癒やされるが、一緒にくる罪悪感。 俺ってば歯止め利かない。 初めてセックスを体験した子に激しく2回も!! 俺は鬼畜かー! 反省しながら、碧の身体を拭く為にタオルをお湯で濡らす。 「乱れとったな」 足元に諭吉。 しまった、こいつに声も全部聞かれているの忘れてた。 「ほんと、ニッシーはむっつりばい」 尻尾でペシっと足を叩かれる。 「う、うるさい!!」 「まあ、良か良か!!碧も大人の雄になれたとやけん。後は新婚生活ばがんばらんばな」 「新婚!!」 吹き出しそうだった。 「引っ越しさせるとやろ?ワシも嬉しかばい。ニッシーとやったらマグロば毎日食えるやろ?ベランダからの風景も良かしな」 「マグロ………お前、毎日マグロを強請るつもりか?」 「ワシは鯛も好いとーぞ」 「諭吉いいい!!だめ!マグロ高い!毎日はだめ!鯛なんてもってのほか!」 「けっ、しけた男ばい」 諭吉はベシっと力を込めて尻尾で足を叩き、寝室へと先に行った。 ホットタオルを持ち寝室へと戻ると、諭吉はベッドの側に置いてある諭吉専用の寝場所で尻尾をペシペシ動かしていた。 諭吉め!! 西島はタオルで碧の身体を綺麗にすると、彼を抱き寄せて、一緒にベッドで眠る。 眠る………………眠れるわけがない!! 諭吉が言った新婚生活という言葉が頭の中でグルグルと回っているのだ。 碧が裸にエプロンで、西島を出迎えてくれる。 「ちひろさん、おかえりなさい。お食事できてますよ?それとも、お風呂が先?」 なんて言いながら、 「僕を先に食べてください」 とお尻をつき出す。 ……………うわあああ!! バカ!変態!! 西島は変な妄想ばかりが脳みそを支配して眠れないまま朝がくるのであった。 ◆◆◆◆ 「んっ……」 碧は寝返りを打ち、そして、目を開ける。 ちひろさん? ベッドには自分だけ。 身体を起こそうとして、気付く。 僕………裸だ。 裸だと気づいた瞬間に夜の行為を思い出した。 あああ!!ぼく、ああーーー!ぼく、ちひろさんとエッチ………シタんだぁぁ!! 顔が熱くなる。 森で初体験して、お風呂で……少しして、そして、ベッドで……… きゃー!! どうしよう!ぼく!ぼく!! 大人だ!大人なんだああああ!! ジタバタとのたうち回りたいくらいに嬉しい。 大人と同じ扱いをしてくれた事。 たくさん、好きだと言われた事。 思い出す度に興奮してしまう。 「にゃーん」 ぽすんと、諭吉がベッドに乗ってきた。 碧は諭吉を掴まえると、 「諭吉、僕ね、とうとう大人になったよ?えへへ、嬉しい。」 抱きしめた。 諭吉は喉をゴロゴロ鳴らして、碧に擦り寄る。 「もしかして、おめでとう。って言ってる?えへへ、」 なんて、勝手な解釈をして碧は喜んでいる。 実際は、ニッシーみたいなムッツリにこれから、どんな事をされるのやら……碧がんばれよ!と思っていた諭吉。 「碧?起きたのか?」 寝室に西島が入ってきた。 うひゃ、ちひろさん………… 恥ずかしさで、心臓が痛いくらいにドキドキしている。 口から心臓出てもおかしくない。 「おはようございます。ちひろさん」 シーツの中から目だけ出して挨拶。 これが精一杯。 「どうした?まだ眠い」 ベッドの端に座ると碧の頭を撫でる。 「は、恥ずかしくて」 ああ、なるほど。と西島は笑った。 「昨夜は激しくして悪かった。初めてなのに」 頭を撫で撫でと繰り返す。 「は、激しいの……大丈夫です!!」 恥ずかしさからか、碧は朝から大胆だ。 「碧、今日は仕事休め」 「へ?どうしてですか?」 「たぶん、歩けないと思う。」 えっ?何で?そう思った碧は起き上がり、初めて身体のダルさを感じた。 いつもと違う。 なんか、マラソンとかで全力疾走した後みたいだ。 「お尻、痛いだろ?」 西島にそう言われ、確かにお尻の穴がヒリヒリとするような? 「ちょっとだけ」 碧がそう答えると、西島は彼の身体をうつぶせ寝にする。 いきなりだったので、碧は驚く暇も無かった。 シーツを剥いで、碧のお尻に手を持っていき、割れ目を広げる。 きゃっ!!ちひろさん!! お尻に、お尻………朝から?する、するんですかぁぁぁ?? ううっ、ぼく、大丈夫です。 碧は何だか勘違いしながら西島にされるが まま。 お尻を見ている西島は碧の穴が赤くなっているのを確認。 薬つけてあげなきゃと反省。

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