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僕が寂しい時も側にいます。8話

◆◆◆◆ 「諭吉、ちよっと出かけてくるね」 碧は段ボールを数個手に持ち、諭吉に声をかける。 夕食前に自分の部屋へ行き、荷物をまとめる為だ。 「ワシも行くぞ!」 諭吉は西島の足下で見上げて、そう言う。 「邪魔はせんけん、よかろ?」 足にゴロゴロとノドを鳴らし普通の猫のように媚びを売る。 くそ!!反則!! しゃべる以外は可愛い猫。 猫好きの西島はいつもこれにやられる。 「諭吉も一緒でいいんじゃないか?大人しいし」 つい、そう言ってしまう。 「えっ?いいんですか?わあーい、諭吉、一緒に行こう」 碧は素直に喜び、諭吉を呼ぶ。 「ニッシー、いくばい!」 尻尾でパシッと足を叩き、諭吉は先に行く。 碧と諭吉。 癒される存在。もう、とても大事な存在だ。 ◆◆◆◆◆ 碧の部屋で荷物を片付ける2人。 荷物はそんなに多くはないようで、早く片付きそうだ。 「でも、こんなに近くに居たんだな碧は」 段ボールを組み立てながら西島はそう言う。 「はい。ちひろさんがこんなに近くに居たなんて、ビックリです…………ちひろさんに気付いたのは凄く最近なんですもん。」 「そうか、もっと早く気付きたかったな。そしたら、もっと早く碧を好きになった」 はうわ!! 西島の言葉に碧は一気に顔を赤くする。 ち、ちひろさん!! し、心臓がばくばくするううう!! 顔を真っ赤にする碧の頬に手を伸ばす。 「そんな可愛い顔をするな、やばいから」 西島は言葉とうらはら、碧に口づけをする。 僕の部屋でちひろさんとキスしてる! すごい!キスしてる! 碧のテンションは上がる。 もっと凄い事を西島の部屋ではしているのに、自分の部屋でキスするのはまた、格別。 唇が離れ、 「荷物つめなきゃね」 と微笑まれた。 「はい」 その笑顔に見惚れる。 すき………ちひろさん、すき。 碧は西島の胸にぽすんと顔を埋める。 「こら、そんな可愛い事すると襲うぞ?」 冗談で言うと、 「お、襲ってください」 なんて、返ってくる。 碧ーーー!! 理性が……… 「こら!襲うのは俺の部屋だ!壁薄いだろ?」 隣の部屋の音が少し聞こえている。 確かに壁は薄い。碧もそれは承知。 でも、 「ぼ、ぼく、自分の部屋でちひろさんとキスとか夢だったんです!!ちひろさんを好きになってから、いつか、ちひろさんが部屋に来てくれないかなあって……」 碧は顔を上げすにそう言う。 もう、理性の糸って細いかもしれない。 ブチッと切れる音がした。 碧を抱き寄せ、またキスをする。 そのキスは次第に激しくなっていく。 くちゅくちゅと唾液が絡む音。 碧もディープキスに少しは慣れてきているので、絡んでくる舌に必死に自分の舌を絡ませる。 弾力があってヌメヌメしてるんだなって思った碧。 他人の舌がまさか自分の口内へ入ってくるなんて想像しなかった。 ただ、友達に話を聞いていただけ。 「んっ、………」 碧の甘い吐息が漏れる。 その吐息がまた性欲を刺激され、西島は碧をその場に押し倒す。 押し倒されたまま、キスが続き、西島の手のひらが碧の身体を弄り始める。 シャツの上から触られていく。 そして、履いているジーンズの上から股間をグニグニと揉まれた。 ビクンと身体が震えた。 「あっん」 なんて可愛い声まで出た。 西島の唇は首筋へと這っていき、ペロペロと舌で舐められる。 「ひゃあっ、あんっ、ちひろさん………なめ……るの……きもちいい………です」 諭吉に顔を舐められるのも好きな碧。 だって、気持ちいいから。 でも、その諭吉の舌よりもっと気持ちいい西島の舌。 「どこ舐めてほしい?」 ペロペロと舐めながら西島が言う。 舐められて欲しい場所を考えると顔が熱くなる。 「ちひろさんのえっち」 「えっちな所舐めて欲しいんだね」 西島は碧のジーンズのボタンを外し、ファスナーも下ろした。 そして、下着ごと脱がす。 「えっちな所舐めてあげるよ、ほら、自分で足を広げて」 ひやっあ、ち、ちひろさん! ちひろさんてば!!えっちだあ。 赤い顔が益々熱を持つ。 「広げないならお預けだよ?」 西島の言葉に恥ずかしながらも、両足をおずおずと広げる。 「よく出来たね、イイコ。じゃあ、手で持ってみて」 頬を真っ赤にして両足を広げる碧。 どんなAVよりもエロい。 碧は言われた通り両手で足を持つ。 その姿は西島の股間を一気に膨張させた。 「舐めてっていって碧」 言わせたい。 あんなに子供扱いしていたけれど、碧にエロい事をさせたくなるくらいに今は興奮している。 「なめ………て、ちひろさん……」 ブチッ!! 理性の糸は何本切れたか分からない。 碧の可愛いお口から舐めてとエロい言葉が零れ(言わせたくせに)両足を広げている。

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