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8話
◆◆◆
「千尋も神林も今頃盛り上がってんだろうなあ……いい事したな」
佐々木は星夜とベッドに裸で寝転がりながらにニヤついている。
「碧、寝不足になるかな?」
「千尋、絶倫っぽいからなあ」
「此上さんもだよね?でかそう」
「何他の男のモノを想像してんだよ?俺だってデカい」
「何、張り合ってんの?ユウちゃん」
あははと笑う星夜。
「神林は照れ屋だから此上さんをエロい下着で誘うとかやんないからなあ……良いことしたな俺ら」
「碧は天然で教えれば実行しちゃうから西島部長も翻弄されてそうだよね」
「そこが碧ちゃんの良いとこだな……素直で。千尋には良い刺激だな。これからも碧ちゃんには刺激しまくって欲しい」
「碧がいくら若くっても限界あるんじゃ?」
「ん?エロい意味じゃないよ」
佐々木は星夜の肩を抱くと抱き寄せる。
「じゃあ、どういう意味?」
首を傾げて聞く星夜。
「あいつ、やっと自分を出せてるからさ良い感じじゃん」
「確かに初めの頃と印象違うもんなあ西島部長。もっと怖くて真面目で私生活とか見えないイメージだったもん」
「それ、会社の奴らも言ってるぜ?入社当時とか凄く堅苦しいというか冗談とか言わないし、笑顔見せていたけど愛想笑いって感じだったし……高校の頃はもっと殻に閉じこもってたけどな……神林くらいかな?千尋と深く付き合ってたのは」
「ユウちゃんもじゃないの?西島部長、ユウちゃんにも絡んでるじゃん!他の社員には見せない絡み方だよ?」
「それは碧ちゃんが現れてからだよ……俺は高校の時は俺と人気二分するからなんつーの?ライバルって感じだったし、俺は学園ライフ楽しむのに一生懸命だったしな。千尋はよく学校休んでたし体調不良とか入院とかで今ほど仲良くは無かったと思う」
「ふーん……そんな感じかあ。全く想像つかないよね?」
「だろ?だから碧ちゃんは偉大なんだよ……」
「へえ、凄いじゃん碧」
「星夜も凄いぞ?」
いきなりにそんな事を言われてじっと佐々木を見てしまう星夜。
「もう結婚しないって思ってたし……恋愛とかもういいかなあ?って思ってたのにさあ」
「へへ、じゃあ俺ってユウちゃんの最後の人?」
「そうだな」
嬉しい返事が来て星夜は佐々木に抱き着く。
「俺だってこんなに早く結婚するとか思わなかったよ?適当に女の子と遊んで、きっと今期逃してたと思う」
「じゃあ、俺も星夜の最後の人だな」
「うん、最初で最後の人」
その言葉で佐々木は星夜を組み敷くと彼の手のひらに自分の手のひらを重ねて指を絡ませた。
「手はこの先も離さないから覚悟するんだな」
佐々木はそういうと星夜に口付けをした。唇を離すと「さて、もう1ラウンドいきますか?」と微笑んだ。
「お、お手柔らかに……明日、仕事だから」
「気にするな、俺もだから」
そう言って星夜に重なった。
◆◆◆
「……篤さん……もうムリです」
弱々しい声で此上に組み敷かれている神林。既に5、6回イカされてグッたりとしている。
「俺より若いくせに」
「篤さんが体力あり過ぎるんです!明日、仕事出来なくなるでしょう?」
「有給取ればいい」
此上はそう言いながら神林の首筋に吸い付く。
「ちょ!!だめ」
身体をどかそうとしても既に体力が残っていない神林はヘロヘロでどかす事が出来ない。
「篤さん……今日はもう勘弁してください」
背中をバシバシ叩きながらお願いをする。
「じゃあ、明日は違うヤツつけて俺を誘ってくれるならば止める」
盛りがきてる10代男子みたいな言葉に笑いそうになる。
「子供みたいな事を」
「子供はこんなエロい事言わないだろ?」
「そこ、突っ込むとこ?」
「ん?突っ込むとこはここだろ?」
指が穴へ。
「ちょ!!!」
足をバタつかせて抵抗。
「もう!絶倫すぎるでしょ」
思わず叫ぶ神林。
「トオル相手だから仕方ない」
「なんですかソレ?」
「どんだけ待ったと思ってんの?」
耳元で囁かれた。此上は自分にずっと片思いしていたと言われた事を思い出して顔が暑くなる。
ううっ、ズルい……篤さんは。
結局はまたやられて最終的には疲れて神林が眠る(失神)までやられたのだった。
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