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9話
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「んんっ……あっ、いくぅ……」
背中がゾクゾクとして快楽が身体中を巡り、碧は果てる。挿入される前にイッているのでこれで2回目。
西島もだいぶ興奮していたので碧の後にイッた。今回は自分でも早いと思ってしまった西島。
なんせ碧の可愛い下着姿が加勢してしまったのだ。
穴から抜いて身体を起こして碧を見ると下着が乱れてエロい。
衣服という下着つけたままやるのは興奮するものだなと思う。
荒い息を吐いてベッドに横たわる碧の淫らな姿。
写真撮りたい……など脳裏に過ぎってしまう程だ。
彼の色白の肌に良く似合う下着の色と可愛さを引き立たせるデザイン。
しかも下着がズレてあるからまるでイタズラされた感じが出てかなりエロい。イタズラしたのは西島本人だけど。
「ちひろさん……気持ち良かったです」
身体をくねらせて西島を上目遣いで見つめる碧。また誘っているのかとさえ思ってしまう。
西島は碧の髪を撫でながら「俺も……碧が普段より色っぽくて可愛いから興奮しちゃった」と微笑む。
えっ!!色っぽくて可愛い?僕が?本当に?
碧のテンションが一気に上がる。
頭を撫でる西島の手を取り繋ぐと「僕もちひろさんがいつもより……セクシーで、あの……いつもより大人っていうか……は、はげしいから……興奮しましたあ」と真っ赤になりながら伝えた。
いつもより野獣な西島。いつもより興奮している西島。それは自分に欲情しているのだと思うと凄く凄ーく嬉しいのだ。
西島は繋いだ手に指を絡めて「そんな可愛い事言うとまた襲うぞ?」と言った。
「ち、ちひろさんなら襲われても……いいです」
潤んだ瞳で言われると「碧!!!」とガバッと襲いかかってしまう。
「あの、ちひろさんにもエッチな下着あるんで……穿いてください!」
「は?」
西島は動きが止まる。
「ちひろさんの分も入ってます」
碧は起き上がり、側に置いてあった袋からビキニ系の下着を取り出す。
紐パン……?
「それ、碧のだろ?」
「サイズが違いますよ?ちひろさんのサイズです」
うっ!!と思った。碧に着せるのは興奮するけれど自分がそんな布が少ないのを穿くのは変態みたいで嫌だ。ボクサーパンツが安心する。
「穿いてください……僕も違うの着ますから」
西島が躊躇しているのが分かるのか頼むのが上手いのか……西島にエッチな下着を穿かせる事に成功した碧であった。
なんじゃこりゃああ!!!
と叫びたい西島だった。
布が少ない……股間がモッコリとしている。息子と陰毛がはみだしていて、もう……これならば裸の方がいいんじゃない?とさえ思った。しかもティーバッグだったので尻に食い込む。
一方碧は……さらに可愛い格好になっていた。彼に良く似合うブルーのレースのスケスケのキャミソール。下はこちらもまたレースで陰毛もJrも透けて見えている。
これ、穿いている意味あるのか?と不思議になるが透けて見えるのがこんなにもエロいのかと興奮する。
「これ、どう使うのか分かんないんです」
碧はヒラヒラのレースのモノを見せてきた。
輪っかでベルトがあって……。あれ?これってもしかして?と思った。
「これ、長い靴下もあった?」
「ありますよ?夏姉ちゃんがはいてるみたいな?えーとストッキングみたいな薄い生地の靴下です」
「これ、はいて?」
西島は碧が見せてくるニーハイの靴下を進める。
「女の子のですよ?」
「違うよ、碧もはいていいやつだよ」
下着と同じ薄いブルーのストッキング生地は太ももまでの長さ。
これ、黒い靴下でもいけるな……というのが変態西島の感想。
で、その後輪っかのものを穿かせた。
それはガーターベルトだったのだ。
斉藤うう!!!このド変態!!と叫びたかったが碧に凄く似合って可愛かった。結果、グッジョブなのだ。
「これってこう使うんですか?」
その輪っかについている留め具で太ももまでくる長いストッキング生地を留めた。
「そうやればズレないんだよ、メンズ用もあるよ、こんなセクシーなやつじゃなくてシャツがあがらないように太ももに輪っか通してシャツの裾を固定するんだ」
「ちひろさんも持ってるんですか?」
「ううん、此上が持ってるのを見た」
「へえ、此上さんってお洒落なんですね……でも、此上さんがしたらかなりエッチですね」
碧の言葉で着替えていた此上の下着姿をふと思い出した。
もっと若い頃は筋肉があって逆三角形というかかなりスタイルが良かった。それを子供ながらカッコイイと思って密かに身体を鍛えたものだ。今の西島の体型もその頃の此上に近い。
格闘技やらされていたし、体力作りだといって色々やらされていて、その名残で部屋に少しだが筋トレの道具は残っている。
「ちひろさんも此上さんもカッコイイ身体だからいいなあ僕もなりたいなあ」
碧はマジマジと西島の身体を見つめて呟いた。
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