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僕が寂しい時は側にいます。13話
◆◆◆◆
碧はかなり早く目を覚ました。
昨夜はわくわくして眠れないんじゃないかって密かに思っていた。なんせ、自分の荷物を全て運んで西島の部屋に正式に引っ越す大事な日。
でも、西島とのエッチで疲れていたせいもあり、眠ってしまったのだ。
西島よりも先に起きてしまった!!
いつもは西島が先に起きて朝ご飯を作ってくれる。
けれど、今日は自分が!!
西島を起こさないように静かにベッドを降りようと両足を床につけた瞬間。
後ろからガッシリと抱きしめられた。
「ひやあっ!」
ビックリして声が出る。
「おはよ、碧。」
耳元で西島の声が響く。
それだけで、碧の顔は熱を帯びたように赤くなる。
「ちひろさん、おはようございます」
挨拶を返すと、シーツの中へと引きずられ、あっという間に組み敷かれた。
そして、おはようのチュウをされる。
………おはようのチュウとか僕嬉しくてどうにかなりそうです。
碧は西島の首筋に両手を回す。
◆◆◆◆◆
朝から盛りおって………ワシの飯、忘れとるばい。
シーツがモソモソ動き、その中から碧の甘い声が聞こえてくる。
諭吉は、まあ、楽しめば良かさ!と寝室を出る。
キッチンへ向かい、空っぽの餌入れをみてため息をつく。
やっぱ、腹減ったばい~~、邪魔はしとうなかけど…………
諭吉は顔を上に上げると、
「まぐろううううう!!」
と叫んだ。
諭吉のまぐろううううう!の雄叫びは寝室へと響いて、シーツの中、いちゃつく2人にも届いた。
「あ、諭吉の朝ごはん!」
碧は慌てて起き上がる。
西島のパジャマの上だけを借りて着ていたはずなのに、ボタンはすべて西島により外され羽織っているだけみたいな姿にノーパン。
下着はとっくに脱がされていた。
碧への愛撫をしていた西島はクソっ諭吉のアホ!と舌打ちするのである。
碧は慌ててベッドから出たので、自分が裸に近い事を忘れキッチンへ。
西島も仕方なくキッチンへと向かう。
「ごめんね諭吉」
そう言って現れた碧はブカブカのシャツを羽織っているだけの素っ裸。
「ニッシー、ワシは朝こばんお預けは嫌とばい」
と後ろから不機嫌そうにきた西島へとそう言った。
……まあ、そろそろ行動起こさないとヤバいからな。あのままじゃ、碧とエロい事して1日終わりそうだし。
引っ越しの準備しなきゃいけないし。
西島は頭の中でブツブツと色んな事を考えていた。
「ちひろさん、朝食は僕が作りますよ」
諭吉に朝ごはんを与え終えた碧が立ち上がり西島の方向に振り向いた。
ぐはっ!!と衝撃がくる。
振り向いた碧は……そうだ。全裸に近い……というか全裸だなコレは。
自分のシャツを羽織っているだけに近い碧のエロい姿。
こんな姿見せつけられたら、下半身がね、元気になるよね?
西島は碧の側にいき、シャツをキチンと着せた。
「あ、僕、裸………」
自分の姿に気付いた碧は顔が真っ赤。
朝からも盛って、もう知らない場所はないってくらいに碧の身体をみているのに、こんな風に何も知らないような純な態度取られたら……
ヤバいだろ!ばか碧。
西島はボタンをとめていた手を止めて、碧を抱き上げてテーブルの上に座らせた。
「ち、ちひろさん、つめた……ここ、テーブル」
お尻が冷たい。
食事をする場所に座っている事に少し罪悪感を感じる碧。
降りようとする碧の身体を止める西島。
「動かないで……気持ち良くしてあげるから」
とめかけたボタンを全て外し、西島は首筋から順に愛撫をしていく。
チュッチュッと軽く吸ったり、舌を這わしたり。
ピンク色の可愛い突起物は口に含み、舌先でグリグリと押したり歯で軽く噛んだり。
「やっ、あっ、あんっ」
西島の愛撫に可愛く反応する碧。
自分の乳首をしゃぶる西島の頭を抱き込む。
ち、ちひろさん……こんなとこで……
でも、きもちいい。
子供の頃、テーブルに上がって遊んだ時にめったに怒らない祖母に怒られた記憶がある。
それ以来テーブルに上がる事も座る事もしなくなった。
怒られちゃうって思うけど、ここには自分と西島しかいない。
テーブルは西島の持ち物。
ちひろさんが怒らないならいいかな?なんて考える。
西島の愛撫は下へと降りていく。
軽く吸うようなキスがお腹辺りまでおりてきた。
舌がお腹を這う。
「きやっ、そこくすぐったいです」
碧はお腹は弱点だ。
西島はとっくにそれを知っていて、きっと、わざとだ!!
なんて碧は思う。
ペロペロと舐められ、碧は笑い声を上げる。
「ち、ちひろさん、くすぐったい……」
足をバタバタさせて、笑う碧。
でも、お腹を吸われ始めると、くすぐったさから気持ち良さに変わっていく。
おヘソを舐められた。
「きゃう!」
ちょっと変な声がでた。
おヘソの中へ舌が挿ってきて、くすぐったいのと気持ちいいのが交互にきて、碧は次第に甘い声を漏らし始める。
「ちっ……ひろさ……」
身体中が熱い。
おヘソ舐められるのって、気持ちいいんだあ……
ちゅくちゅくとだ液の音がする。
エッチな音だあ。
碧はだ液が絡む音をエッチな音と認識している。
舐められ続けられて、碧は、
「ちひろさ……ぼく、もうだめです……いきそ……」
愛撫だけでいきそうとか……ちひろさんは気持ち良くする天才です。
ぼく……いっちゃいます。
「あっ……」
短い声を上げて、碧はイッてしまった。
ドクンと先っぽから溢れでる白濁な液体を西島は迷う事なく舐めた。
「やっ、ちひろさん、だめ!」
敏感になったソコを舐められると力が抜けてしまう。
碧はテーブルの上で力尽きる。
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