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ずっーと、好きです。8話

諭吉が言った理由がある。って言葉をふと考えてみた。 今までは考えた事無かった。 引き取られ理由。 実の父親は会社を持っていて金持ちだ。 だから、西島はお金に不自由する事は無く、好き勝手させて貰った。 会社を継いで欲しいとも言われた事がない。 ミサキがいるし、自分に会社経営は無理だと分かっている。 父親が経営する会社に入れとも言われなかった。 ………それは、きっと、自分が無能だからじゃないかって思う。 だから、何も言っては来ない。 何故引き取ったのだろう? 無理難題を押し付けられた事は一度も無くて、西島のワガママを聞いてくれた。 いま、1人暮らしをしていても、何もアクションは起こして来ない。 不思議な人だ。 それは自分がきちんと話していなかっただけなのだが、………って、言っても話す事なんて無いし!! 寝転んだまま、色々と考えてみる。 自分を引き取った理由が分からない。 突然現れて、自分の人生を奪ったとしか思えない。 もし、彼が現れていなかったら、きっと、ずっと両親と暮らしていた。 そしたら、今は何していたかな? 今の会社に就職はしただろうか? 就職しなかったら碧には出会えていない。 けれど、諭吉が出会う運命だと言っていた。 今、出会わなかったら、この先の未来で出会っただろうか? ただ、言えるのは引き取られたから碧に出会えたかも知れないという事だ。 くそ!! そう思いたくはないが碧に出会えた事は嬉しい。 スヤスヤ眠る碧の髪を撫でる。 眠る彼のオデコに自分の唇を押し当てる。 そして、頬にも。 キスをしていくと身体が自然に熱くなる。 寝ている碧を起こしてまで、セックスするのは気が引ける。 しかし、かたくなった下半身をどうにかしなければ……… 西島は処理するべく、ベッドを降りる。 1人エッチはあまり好きではないが……… うーん、どうしよう。 便座に座り悩む。 悩んでいる間に治まってくんないかな?って思うが実際はまだ、ギンギン。 抜くか? 下着に手を入れてみる。 自分のモノを掴むよりは碧のを掴みたい………なんて、思ってしまう。 碧をおかずに抜くか…… 西島は碧のエロい格好を思い浮かべる。 ちひろさん………なんて、甘い声で自分を呼んで両足を広げる碧の姿を想像すると、下半身がぴくんと反応した。 よし!いける! 西島は掴んだモノを上下に動かす。 ………いけそう……… 脳内で碧とエロい事をしながらしごいていくと、息が荒くなり、 「碧……」 と名前を呼ぶ。 「はい」 ドアの向こうから返事がきて、西島は驚き、手が止まる。 うわあああ!!碧ーー!!何でいるんだあ! まさかドアの向こうに碧が居るなんて。 「ちひろさん?どーしたんですか?」 ドアの向こうから心配そうな碧の声が聞こえてくる。 「いや、なんでもないよ。大丈夫だから碧はベッドに戻っていなさい」 「ちひろさん体調悪いんじゃないですか?ぼく、看病しますから出てきてください。」 出てきて下さいって言われても出ていけないだろ!! 「ほんと、大丈夫だから!!」 「 でも………心配だからここで待ってます」 ちょ!!マジか!! 素直で可愛い碧はこういう時は頑固だ。 ずっと、待つに決まっている。 仕方ないので、トイレのドアを開けた。 「ちひろさん大丈夫ですか?」 開けると直に視界に飛び込んできた碧。 その姿は俺シャツにノーパン。 太ももにシャツの裾があり、そこに視線が行ってしまう。 下着履いてないんだったよなあ。刺激強すぎ……… 「………大丈夫っていいたいけど、大丈夫じゃない」 「えっ?どうしたんですか?具合悪いんですか?」 心配そうな碧。 「碧のその姿は今の俺には刺激強過ぎるんだよ」 「えっ?僕の姿ですか?」 キョトンと首を傾げる碧。 その仕草がまた、あざとく見える。 「……エロいんだよ碧……」 西島は碧の手を掴むと引き寄せて抱きしめると、背中に両手を回し、シャツの上からお尻を触る。 「ちひろさん………」 碧は恥ずかしそうに西島を見上げる。 頬がほんのり赤くて可愛い。 「碧で抜いてた……」 ドン引きされるかな?って思ったけれど、真実なので、言葉にした。 「ぼ、僕でですか?」 うそ……ちひろさんが僕で………きゃーー!!恥ずかしい。 でも、嬉しい。 「碧が寝てたから起こしちゃ悪いかと思って」 「ぼ、ぼく、寝返りうったらちひろさん居ないから………寂しくて」 「ごめん、幻滅した?……エロいオッサンとか思った?」 西島の言葉に碧は首を振る。 「ちひろさんはオッサンじゃないし、エロくもないです!あ、あの、ぼくが………ぼくが抜いてあげます」 「えっ?……ええっ??!」 碧の申し出に驚く西島。 「ぼ、僕もエッチなんです!ちひろさんに触りたいし、そんな風になってるなら……ぼく、ちひろさんを気持ち良くしてあげたいです」 そう言う碧は顔が真っ赤で、きっと、頑張って言葉にしてくれてるんだなあって思える。 「碧………顔真っ赤だぞ?」 「そ、それは興奮してるからです!!」 とっさの言い訳。 自分でも凄い事言ったなあって思った。 「興奮してるのか?じゃあ、碧も気持ち良くしてあげなきゃな」 西島は碧を抱き上げようとする。 「だ、だめです!ちひろさんを気持ち良くしたいんです!」 碧はそう言うとその場にしゃがみ、えいっ!!と西島のズボンを下着ごとずらした。 えいっ!!とズラした場所から顔を出したモノはギンギンな西島のジュニア。 いきなりな行動に西島は声すら出せないくらい驚いた。 人間、本当に驚くと声が出ないんだなって改めて思った。 いいなあ。ちひろさんの大きくて。 目の前に現れたジュニアをマジマジと見つめる碧であった。

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