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僕はちひろさんの1番ですか?3話
お姫様抱っこでベッドまではいつもしてもらうけれど、やっぱり緊張する碧。
抱っこして貰うのは好き。
フワフワと雲の上に浮かんでいるみたいだし、特別な気がするから。
西島の特別な存在……それを感じれるから好きだ。
フワリとベッドに降ろされた。
降ろされたベッドはフカフカで……
フカフカ………フカ……フカ……
「ちひろさん!!ちひろさん!!凄いです。ベッドが凄くフカフカ!!バネ凄いですよ、ほら!!」
碧はベッドの上でバネを確かめるようにピョンピョン跳ねだす。
凄い凄い!!ベッドでこんなフカフカで、ピョンピョンできるなんて!!
しかも大きいし。
諭吉もピョンとベッドに飛び乗ってきた。
「諭吉もピョンピョンしたいの?凄いよね、ほら!」
嬉しそうに諭吉と跳ねる碧。
それを見つめる西島………
ど、どうしよう~~碧が可愛すぎるうううう!!!
いきなりピョンピョン嬉しそうに飛び跳ねて、オマケに諭吉と一緒に。
子供がトランポリンを楽しんでいるかのようだ。
なんか、凄くいいものを見た。
なんだろう、この無邪気にラブホテルでピョンピョン跳ねる天使は………
ああ、神様ごめんなさい。
さっきやましくないとか言いましたが、やましさはありました。
神様に懺悔したくなるくらいに碧が可愛い。
碧の両親に何度もお礼を言いたくなる。
こんなに可愛い子を産んでくれてありがとうと。
無邪気な天使ちゃんをこの部屋でどうしようっていうんだい?俺は………複雑な気持ちの西島をよそに碧はまだ、無邪気にはしゃいでいる。
「凄いですよ、ちひろさんも一緒に……」
と西島に手を伸ばして、ハッ……と我に返る。
………………やってまった。
やってしまいましたよ僕は……
ピョンピョン飛び跳ねていた碧は飛び跳ねるのも止めてベッドの上にちょこんと正座。
そして、
「ち、ちひろさんごめんなさい。ぼく………あの、こんな大っきなベッドとか初めてだし、あの、フカフカで……はしゃいでしまいました……」
碧の声は段々小さくなり、最後あたりはもう口の中でモゴモゴ状態。
しかも、首や耳まで真っ赤で俯いている。
その姿だけで、もう、ご飯何杯食べれるだろうか?
もう可愛すぎて顔がニヤけてしまう西島。
一方碧は、あああ!!!もう、僕の馬鹿、ホント馬鹿!!
何はしゃいじゃってんの?
ベッドの上でピョンピョン跳ねちゃうとか、子供だ!!思いっきり子供じゃん!!
折角、ちひろさんに大人だって言って貰ったのに。
ベッドでちひろさんに気持ち良くなって貰おうと思ってたのに。
僕はやれば出来る子だと、思ったのに、やっぱり出来ない子だああああ!!
碧は穴があったら入りたいくらいにいま、ここから逃げたい。
いっそ、ベッドの下にでも逃げ込もうか?
そんな事を考えていた。
ちょこんとベッドの上に正座して真っ赤な顔で俯く碧の横に西島も座った。
そして、
「はしゃぐ碧も可愛くて好きだよ?みていて、凄く和んだし、なんだか元気になったありがとう」
と碧の頭を撫でた。
頭を撫でられた碧は顔を上げて西島を見る。
目が合うとニコッと微笑まれる。
ちひろさん………本当に優しい。
こんな僕を大人扱いしてくれるし、頭撫でてくれる。
「何か飲むか?飲み物あるぞ?」
はしゃいだ自分を反省しているせいか、顔を上げた碧は元気がないように見えて、落ち着かせるダメに冷蔵庫がある場所へと西島は移動して、そのドアを開ける。
碧もくっついてきて、中を覗く。
冷蔵庫の中はいろんな種類の飲み物があった。
その中にお酒を見つけた碧は佐々木が言った言葉を思い出す。
西島は飲むとエロくなる。
エロいちひろさんが見たいなあ………
碧はお酒の缶を手にする。
「こら、碧は未成年だからダメだ。あと、2年我慢しなさい」
手にしたお酒は西島に奪い取られた。
「ち、違います。ちひろさん飲むかな?って思って」
飲んで下さいとは口に出来ない碧。
「えっ?俺?俺は車だし」
「えっ?泊らないんですか?」
泊まるんだと思ってしまっていた碧は驚いて、つい、そう口にしてしまい、大胆な事言ってしまったと慌てる。
「あ、その、変な……」期待してませんよ!!って言葉を言おうとしたが、それもまた、大胆な気がして黙った。
「あ、いや、泊まるんだけどね……ただ、お酒飲むと俺、記憶無くなるから」
西島はお酒を冷蔵庫へと戻す。
「ぜ、全然覚えていないんですか?」
「全然ってわけではないんだけど、途中からの記憶がなくって、どうやって帰ったのかも分からないし、もしかしたら、変な事とかしでかしてるかも知れないだろ?だから、飲まないようにしてる」
西島は冷蔵庫の中から碧が好きそうな飲み物を取り出して渡す。
「ちょっ、ちょっとなら大丈夫じゃないですか?」
ううっ、エッチなちひろさん見たいなになあ。
「何でそんなにすすめるんだ?」
「えっ?べ、別に、ほら、大人の人ってお酒好きなイメージあって」
まさかエッチな西島をみたいからとか言えない。
「碧の大人のイメージってなんか可愛いな」
西島は碧の頭を撫でる。
エッチなちひろさん見たいって言ったらどんな顔するのかな?
ビックリする?
西島も冷蔵庫から飲み物を取り出しているがお酒ではない。
やっぱり飲まないのかな?
ちょっと、ガッカリしていると、冷蔵庫と横並びにもうひとつ、扉があった。
なんだろう?と扉を開くと。
アクリルケースに個別に入れられた何かがあった。
「これ、なんですか?」
西島に質問すると、彼は少し顔が赤いような気がして、どうしたの?って碧は西島をじぃ~っと見つめる。
碧がコレ、なんですか?と聞いたものは、大人の玩具。
扉を開いた瞬間、西島はあっ!!と慌ててしまった。
こ、こんな刺激の強いモノを碧に見せるなんて……
「ま、マッサージ器だよ?」
とりあえず誤魔化す。
「マッサージですか?肩とか腰とかですか?」
碧はマジマジと中を見ている。
くっ!!碧がエロい玩具をみている。
もう!!それだけでも、良いおかずに……あっ、いや、違う!!
「碧、す、座ろう」
とりあえずはその場から離そうと声をかけてみる。
碧はじぃ~っと見つめながら、コレでちひろさんマッサージしてあげると疲れ取れるかな?
運転して貰ったもんね。
「僕、コレ使いたいです!」
「は?」
西島は目を丸くした。
マジで?マジでか碧?
「お金居るんですかね?」
アクリルケースには値段が書かれている。
使い回しなんて出来ないから買い取り形式。
「どれが気持ちいいと思いますか?」
碧は中を見ながら選んでいる。
えっ?
気持ちいいやつ?えっ?碧、それがエッチな玩具って気付いたのか?
つ、使いたいのかあああ!!!
玩具を使う碧をウッカリ想像して鼻血が出そうだった。
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