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僕はちひろさんの1番ですか? 21話

「神林先生!!!恋人居たんですか!!わあ~、どんな人ですか?同じ会社ですか?」 キラキラした瞳で斉藤が詰め寄ってくる。 ああ、面倒くさい2人に見つかってしまった!!! どうして良いか困る神林の弁当に箸を突っ込み、おかずをひとつ、つまんで口に運ぶ佐々木。 「勝手に食べんな!!」 弁当を防御。 「ゆうちゃん、いいなあ~、俺も食べたい!!」 「君は自分の弁当を食べなさい。あまり騒ぐと出禁にするよ!」 神林は斉藤にそう注意する。 「出禁にされちゃ困るから星夜、大人しくしてろ」 もっと、自分に色々と聞いてくるだろうと思っていた佐々木がアッサリと引き下がり、神林はホッとする。 「ゆうちゃんは気にならないの?神林先生の恋人」 斉藤はまだ、諦めきれないようだ。 「その内話してくれるだろ?俺としては、神林が特定の人ができたんなら嬉しいけどな」 佐々木の意味深な言葉。 佐々木は神林がなかなか特定の人を作らないのを知っていた。 理由まで知っているかは謎だけれど。 「………そ、そんなんじゃないし」 小さく呟く。 特定の人ってわけじゃない。 だって、久しぶりに会って……… サして、昨夜、セックスして、弁当作って貰っただけ。 よく、わからない。 ほんと、わからない………此上がどうして、自分とセックスをしたのか。 聞いてもいいんだろうけど、どうしてか……どう聞いて良いか分からないのだ。 大人なのに、言葉に不自由で、感情をうまく操れない。 学生時代とあまり変わらない自分。 成長してないなあ~っと思いながら此上が作った弁当を食べる。 ◆◆◆◆◆ 「星夜くん達にお土産買いたいです」 朝、帰る準備をする西島にそう願いでる碧。 「え~、あいつ等に?」 「はい!神林先生にも」 「神林には買っていかなきゃな。車借りてるし、公園のネコにもご飯与えてくれたしな」 「もう出ますか?」 「ん?何かある?」 「…………まだ、ちひろさんが着てない服あるから………写メしたいなあって」 モジモジしながら答える碧。 確かに、昨夜、何着かは碧にも着せたけれど着せてない服もある。 時間をちらりとみる。 まだ少し時間がある。 なんなら、延長しても…………あああ、俺ってどうしようもない変態だ。 そう思いだからも、「碧に着て欲しい服まだあるんだ」と答えてしまった。

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