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僕はちひろさんの1番ですか? 22話
◆◆◆◆◆
いっぱい写メ撮っちゃった!!
碧は携帯で撮った西島を見ながらニコニコ顔。
コスプレをかなりやってくれた。
でも、1番似合うのはやはり執事の格好だ。
待受にしちゃおうかな?
でも、会社の人に見られたら困るし………
これ、飾りたいなあ。プリントアウトしちゃダメかな?
「碧…」
名前を呼ばれて顔を上げた。
「着いたよ、お土産買うんだろ?」
「えっ?あ、はい!!」
いつの間にか道の駅みたいな場所に着いていた。
「何か、ずっと、ニコニコしてたけど?」
シートベルトを外しながらそう聞く西島。
「えっ?あ、ちひろさんの執事姿をプリントアウトしたいなって………部屋に飾りたいです」
照れた顔で言う碧。
その照れた顔がたまらなく可愛い。
西島もたくさん碧にコスプレさせたので、プリントアウトをして飾りたいと思う。
特にメイド服とナース服姿がかなりに似合っていて、引き伸ばして飾りたい!!!
いや、むしろ、また、着てほしい。
そして、エッチなポーズとらせて、また、撮りたい。
「それは恥ずかしいな………でも、碧のもプリントアウトして良いなら」
「えっ?僕のですか?」
思い出したのか碧は顔が真っ赤だ。
「碧のは引き伸ばして貼りたいな」
「じゃ、じゃあ、ちひろさんのもやっていいなら!!」
碧は決意する。恥ずかしいけれど、西島の執事姿を飾って良いならば我慢する。
「よし!決まった、じゃあ、戻ったらプリントアウトしに行こうな」
西島は嬉しそうに笑うと車を降りる。
「諭吉はお留守番しててね」
諭吉の頭を撫でると、碧も慌てて車から降りた。
◆◆◆◆◆
神林はキョロキョロしながら、会社を出る。
佐々木や斉藤につけられていないか心配なのだ。
此上が迎えに来ると言っていたので、もし、彼の姿を見られたら、何言われるか分からない。
キョロキョロしていると、停まっている車が右側に見えた。
此上の車だ。
見つからない内にと走って車の方へと向かう。
走ってくる神林に気づき少し微笑む此上は
彼が助手席側に回ってきたので、ロックを外した。
ロックが外れた音が耳に届いた神林はドアを開ける。
「こ、こんばんわ」
何を言って良いか思いつかず、挨拶。
勤務中ずっと、彼の事を考えていた。
色んな事を聞きたいと思っていたのに、こ
、やって顔をみると、何も言えなくなる。
神林が乗り込み、シートベルトを締めると車は走り出す。
「こ、このまま、部屋に行きますか?」
「うん、材料は買ってるからね。どこか寄りたい?」
「えっ?あ、いや、………公園」
今夜は戻ってくるって言ってたけれど、遅くなるなら猫達にご飯与えてあげないとな。なんて考えていた。
「猫にご飯かい?碧くんが言ってた」
「そ、そうです。ちひろと碧ちゃんが可愛がってて」
「ちひろ、猫飼いたがっていたからな」
「そうみたいですね。いまは碧ちゃんの飼い猫が一緒に居るから」
「ああ、そういえば、電話の向こうで猫の鳴き声してたな」
「………寄って貰えます?」
「いいよ、断わる理由ないだろ?」
此上は公園へと車を走らせた。
◆◆◆◆◆
「なるほどねえ」
神林と此上が乗った車が走り去ったあと、佐々木はニヤニヤしながら見送っていた。
「神林先生の恋人って、あの人?えっ?あれ?西島部長が好きだった人でしょ?あれ?あの人も西島部長を好きなんじゃ?」
斉藤も後ろにいて、佐々木と神林が出てくるのを待ち伏せしていたのだ。
後をつけようと思っていたのに、面白いものが見れた。
まあ、だいたい、相手が此上だとは薄々気付いてはいた。
弁当をつまみ食いした時に懐かしい味がしたのだ。
学生時代、どれだけ、西島の弁当をつまみ食いしたか覚えていない程に食べていたのだから、此上が作った味だと直ぐに分かった。
なので、あの時、直ぐに引いたのだ。
「まあ、じっくりと神林をいじろう。楽しくなってきたな」
「ゆうちゃん、いま、めっちゃ悪い顔してるよ?面白がってるでしょ?」
「まーな、此上さんには借りがあるからな。ちひろを抱き損ねた」
「は?なにそれ?ゆうちゃん、西島部長狙いだったの?」
斉藤は目を丸くして驚く。
「学生時代のあいつ、めっちゃ、可愛かったんだよ。ぶち込んで鳴かせたかった」
「ゆうちゃん!!!!まさか、いまも?」
斉藤は不安げに佐々木をみる。
「いや、いまは星夜オンリー」
佐々木は斉藤の腰に手を回す。
「本当に?」
「ほんと、ほんと!!なんなら、トイレの個室で確かめ合う?」
耳元で囁く。
「トイレはやだ!!ベッドがいい」
「んじゃあ、セックスしに帰りますか?」
佐々木の言葉に頷く斉藤。
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