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僕はちひろさんの1番ですか? 31話

テレビの前、碧はチラチラと西島を気にしながら、「星夜くん、星夜くん、コレ、見てください!」と斉藤に携帯で撮った西島のコスプレ写真をコッソリと見せる。 「はっ!!何これ!!めっちゃカッコいい!!」 碧が見せる西島の写真は執事のコスプレがよく似合っていて、カッコいい。 斉藤はかなり興奮している模様。 「えっ?なに、なんで、西島部長、こんな格好してんの?ええ、すげえ!!」 「昨日泊まったホテルに置いてあったんです。いろんなコスプレの衣装があって、僕が着て欲しいのを全部着て貰って……えへへ、カッコいいですよね、ちひろさん」 碧はかなり自慢げに斉藤に写真を見せている。 恋人が誉められるって最高に嬉しい。 「碧は何もコスプレしなかったのかよ?」 「えっ?………しました。」 顔を赤らめて俯く碧に斉藤の目がキラリと光る。 こんな風に照れるという事はもの凄く恥ずかしい格好をさせられたに違いない。 西島部長は結構マニアックな匂いするんもんな!!と心の中でかなり期待している。 「どんな?写メは?」 「ぼ、僕の写メはちひろさんが持ってます……あの、えっと、猫耳とか」 猫耳? えっ?猫耳だけ?まあ、碧はきっと可愛いはず。でも、猫耳で満足するかな?西島部長? 斉藤はちらりと西島をみる。 きっと、うちのゆうちゃんと同じ匂いがするはず!!! 「ほかは?猫耳だけじゃないだろ?」 「えっ………はい。」 照れてモジモジする碧がたまらなく可愛い。 あ~、くそ、可愛いよな碧って。こんな所も西島部長のツボなんだろうなあ。 そんな事を思いながら斉藤は、「教えてよ?友達だろ?大丈夫、誰にも言わないからさ」とニコニコ笑って友達アピールをする。 友達だろ?の言葉に乗せられてしまうのが碧で、星夜くんは友達だもんね………っと、心で思って、 「あの、メイド服とか………看護婦さんとか……」 キターーーーー!!!! きました!!はい!きましたね。 やっぱ、うちのゆうちゃんと同じ匂いがする人だったよ西島部長。 そうでなくっちゃ。ただのイケメンじゃ面白くない。うん、個性は必要だよ。 「みたい!!」 斉藤は目を輝かせた。 「ち、ちひろさんのスマホにしか入ってないから無理です」 恥ずかしそうに頬を赤らめる碧。ああ、きっと、こんな顔でメイド服とか着たんだろうなあ~なんて、斉藤は妄想する。 「頼んでも見せてくれなさそうだな」 斉藤はちらりと西島をみる。 うん、ゲンコツくらいそう!! でも、西島はいま、佐々木と酒を飲んでいる。 酔って眠ってくれたら、その隙に見せるかも!! よし!!ゆうちゃん、グイグイと西島部長に飲ませるんだ!! そう、心で叫ぶ斉藤。 「ゆうちゃん、オツマミ作ってあげようか?」 グイグイと飲ませるならばツマミは必要。 「ん~、大丈夫だぞ?お前らは映画みてろ。俺らの可愛い子猫ちゃんが仲良くじゃれ合って映画みているっていうのも、最高のツマミになるからな」 「ほんと、変態」 佐々木の言葉に変態という2文字を与える西島。 そんな西島の頬がほんのりと赤い。 けっこう飲んでいるようだ。 へえ~、酔った西島部長ってなんか、エロいなあ。ゆうちゃんが襲いたくなったのなんかわかるなあ。 そんなイヤらしい目で西島を見つめる斉藤。 「碧、西島部長って酔うと色っぽくなるんだな」 碧に耳打ちする斉藤。 「僕もそう思っていました。」 碧は携帯のカメラを西島に向けてシャッターを押している。 「あ!!俺も撮る!!」 斉藤も携帯を出して、西島と佐々木の2人の姿を写真に撮った。

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