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僕はちひろさんの1番ですか? 32話
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久し振りに飲むと美味しく感じるアルコール。
昔は苦いとか、不味いとか感じていたのに、今は美味しいと感じる。
大人になったのか味に慣れたのか………
会社の飲み会では一切口にはしない。
幹事もやるし、めんどいのが嫌だから。
佐々木が次々とグラスへ注いでくるので、つい、飲んでしまう。
そして、結構身体も温まったし、気分もいいかも………
西島はフラフラと立ち上がった。
◆◆◆◆◆
写メをしていると、西島がどんどん近付いてきた。
斉藤は写メしている自分にゲンコツ落としに来たんじゃないかと、身構えるが、西島は彼の隣に座る碧の側へと行く。
「ちひろさん?」
急に近付いてきた西島の名前を呼ぶと、彼は碧を引き寄せて、ブチュウううう~と唇へ突然キスした。
ビックリする碧と、ニヤニヤする佐々木、そして、とっさに写メする斉藤。
キスされた碧は驚きと、恥ずかしさでジタバタする!!
「ち、ちひろさん!!」
なんとか西島を引き離すと、赤い顔の西島が碧をじぃ~と見つめて、
「碧可愛い!!!」とまた、抱きついて、そのまま、頬やおでこにキスしまくる。
酒臭い西島。酔っているとわかる。
そして、酔っている本人以外、思った事は!
「西島部長って酔うとキス魔?」
「だな!!」
「佐々木部長、ちひろさんが酔うとエロいってこういう事ですかあ!!!」
3人がそれぞれ、思った事を口にした。
「キス魔っていうか、とことんエロくなる…っていうか、色っぽくなるんだよコイツ!!」
佐々木はニヤニヤしながら碧にスリスリしまくる西島の動画を撮っている。
「西島部長、飲み会とかで飲んでたらお持ち帰りされちゃってましたね!」
斉藤も写メしまくり。
「ち、ちひろさん!!あの、僕、恥ずかしいからここではキスはダメですうう」
2人に見られて、しかも、写メ撮られているこの状態をなんとかしたい。
「だって、碧可愛いから~チュウしたい!」
西島のキス攻撃は止まらない。
「いいなあ~碧!俺にもキスしてくれるかな?」
「星夜くん、見てないで助けてください」
「こんな淫らな西島部長とか滅多に見られないんだもん、しばらく見てたい」
斉藤は助けてくれないと判断した碧は、「ちひろさん!もう、寝ましょう?ほら、酔ってるから」と直接、西島に交渉。
「ん~、俺は酔ってない!!それより、碧、チュウしよう、チュウ!!!」
そう言うと西島は碧をその場に押し倒した。
西島は碧の首筋にキスをする。
「や…あん!」
つい、声が出てしまう。
そして、西島の手が碧の服の中に。
やばい!!!
このまま見られてエッチな事されちゃう!!
碧はたまらず、「佐々木部長助けてください!!」と佐々木の名前を叫んだ。
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