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もっと、僕に甘えてください。 18話
◆◆◆◆◆◆
此上と一緒に風呂に入り、そのまま寝室で身体を重ねる神林。
チクチクとしていた胸の痛みがいつの間にか無くなっていて、ただ、気持ち良さに喘ぎ声を出している。
自分の上でピストン運動を繰り返す此上を見上げると視線が合い、口付けをされた。
彼の背中に両手を回して、いつしか自分も彼の動きに合わせて腰を動かしている。
「あっ……イクッ、」
神林は身体を小刻みに震わせながら言葉にした。
イクッという言葉がまるでスイッチのように動きがさらに激しくなる。
「あ、ああっ、」
奥までくる刺激に神林は頭が真っ白になった。
そして、ハアハアと激しく息を繰り返す。
完全にイッてしまったのだが、此上の動きは止まらない。
「あ、やっ、」
イッたばかりの身体にまた刺激が襲ってくる。
「や、だめ、」
腰を持ち上げられてさらに奥まで此上のイチモツが侵入してくる。
ビリビリとくる刺激が背中までゾワゾワときて、空イキしてしまう。
「んんっ、はあ……」
立て続けに2回イッてしまった。
此上に視線を向けると、「まだ、これからだよ?」と口元が動いた。
嘘?マジ?
神林は両手をベッドに付き、起き上がろうとする。
腰を引こうとするがガッチリと掴まれ、「後ろ向いて」と無理やりうつ伏せにさせられた。
「や、もうだめ!!」
逃げようとするけど、後ろからズンっと衝撃がきた。
「あっ!!」
思わず声がでる。
両手を後ろへ引っ張られて、ググッと奥まで此上のイチモツを感じた。
「あ……いや、あつし……だめ」
頭がぼーとしてくる。
「だめ、もっと、俺無しではダメな身体にするんだから」
耳元で囁かれる。
「いじ……わる」
ですか?って最後まで言えない。
「いじわるするのは君にだけだよ?」
此上は神林を四つん這いにさせ、後ろから抱きしめたままに腰を振る。
まるで、獣のセックスみたいだなって、神林は思った。
耳元で此上の荒い息が聞こえる。
ああ、彼も感じているんだって思う。
「君が俺以外の事しか考えられないようにしたい。俺の形だけ覚えて欲しい」
もう、覚えました……って、心で呟く神林。
「さっき、嫉妬って言ってましたけど……」
「そう嫉妬、俺は嫉妬深いからね」
「お仕置きですか……」
「君の身体が悦んでいるからお仕置きにはならないけどね」
その言葉で身体中が熱くなった。
「身体が正直な反応したよ?急に後ろが締まった」
「や、やめて下さい!!」
確かにキュッと後ろに力が入ったのが自分でも分かった。
「千尋をまだ好きなのはかまわない。でも、あんな顔はして欲しくない。わがままだけどね」
「あんな顔?」
「そう……あんな顔見せるから凄く嫉妬したよ」
どんな顔?って思った。自分では見れないし、意識していないから。
「俺は君を離すつもりはないからね」
「篤さん……」
本当にこの人は情熱的だ。
「篤さんは……佐々木が千尋をやろうとした時、助けたのは愛情ですか?」
「愛情だよ?恋愛感情じゃない愛情……」
「千尋は魅力的ですよね?1度もその気にはならなかったんですか?」
「それは、誘導尋問?知ってどうするの?」
「わかりません……」
「君が知りたいなら話すけど……そうだね。彼は初めて会った時から魅力はあったな。子供なのに、子供らしさがない子供で、妙に冷めてて、綺麗な子だった」
綺麗な子。それは神林も思っていた。初めて会った時に見惚れてしまう程に。
「守ってあげなきゃって思った。じゃないと、この世界か消えてしまいそうな……」
ああ、わかる!!そうだ、あの頃の千尋はいつも遠くばかり見ていて、今を見ていないような感じだった。
側で話してても頷きはするけど、本当に話を聞いてくれていたのかな?って……
このまま、どこかいっちゃうんじゃないかって、いつも心配だった。
「夜は寂しいみたいで俺のベッドに潜り込んできてたよ」
「えっ?」
マジすか!!!!
神林はつい、反応してしまった。
「何もしないよ?子供相手だし」
此上はクスクス笑う。
「人肌恋しかったんだろうね。いつも、抱き締めて眠ってた」
「そうですか……」
「今、ちょっと、羨ましいって思った?」
「へ?あ、は、いや、えっ?」
此上の言葉に激しく動揺。
「それはどっちに?俺?千尋?」
「な、なんすか?その質問は!!!」
「答えてくれなきゃ続き話さない」
むむっ!!!何だこの人は?子供か!!
神林はちょっと、視線を外して、正直に「両方」と答えた。
その答えに此上は神林をギュッと抱きしめ「俺って即答されなくて良かった」と言った。
「って、いうか抜いて話して下さいよ」
やってる最中に質問したのは自分だけど、中に突っ込まれたまま話を聞くのは流石に……
「嫌だ!」
「えっ?ええっ?」
「後ろって正直だからね。動揺したら一々締まる」
「この、変態!!」
此上の言葉に顔が熱くなる。後ろが正直って何?本当にこの人は!!
「トオル相手にしか変態にならないよ」
「真顔で言わないで下さいよ。」
神林の言葉に此上は笑う。
「千尋が荒れたのはね、1度でいいから抱いて欲しいって言われてね、それで諦めるからって」
えっ?ええっ!!!マジすか!!なんすか!!ソレ!!
「断ったよ。千尋を傷つけてしまうから……そしたら、佐々木君とね。自暴自棄みたいになったみたいで、間に合って良かった。千尋の全裸見られて、舐め回されたのは頭にきたけどね。相手は千尋と同じ歳の子供だから殴るわけにもいかず、注意だけにしといた」
全裸……
舐めまわす……!!!!
さーさーきーいいいい!!!
マジかあ!!くそ!!
「また、締まった!!」
「ちょっ!!」
此上にからかわれて、顔が赤くなる。
「トオルなら、そんな事しないで、きっと、慰めてるね。」
確かに……出来ない。
「でも、押し倒されたら分かんないよね」
その指摘にドキッとする神林。
「目を覚ました彼に説教して、そのまま組み敷いたよ」
えっ?……
いま、なんて……いいました?
もう1回聞いてもいいですか?
組み敷いた?そういいました?
えっ?えっ?ええっ!!!
「く、組み敷いたんだすか!!!」
なんじゃそりゃあ!!!と神林は叫びたかった。
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