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素直になるって大事ですよ? 14話
西島は碧を風呂の縁に座らせた。後ろは壁なので、湯船側にも、床側にも落ちない。
もちろん、前に倒れてきたら自分が受け止めれる。
縁に座らせられた碧はこれから何されるかはもちろん分かる……というか期待していた。
ドキドキしている……
僕って、エッチだあ……って思っても気持ちいい事に素直は碧は次にされる行為を待つ。
西島が自分の両足を広げて、そそりたつモノを見ている。
恥ずかしい……。
そして、西島が股間に顔を寄せて、口に碧のおちんちんを咥えた。
「あっ、」
咥えられた瞬間に待ち望んだ快楽が直ぐに伝わり声が出る。
西島のフェラは凄く気持ち良い。
手で触られるのも気持ち良いけれど、やはり、口でされる行為が一番気持ちが良い。
口内も温かいし、何より、西島の舌使いが上手すぎて、身体から力が抜ける。
「あんっ、」
息が上がっているのが自分でも分かる。
次第に身体が前のめりになっていく。
「ちひろさん……」
呼ばれた彼は口内のモノに舌を絡めながら、頭を動かす。
「あっ!!」
だめ、だめ…………、
碧はフェラされて、ほんの数分で西島の口内へ射精した。
あっけない……と自分でも思う。
でも、気持ちいいんだもん!!
碧は西島の方へ倒れ込む。
射精されたと共に碧のおちんちんから口を離し、倒れ込んでくるであろう、碧を抱きとめた。
腕の中で息を整える碧。
「ごめんなさい……いっちゃったあ」
男としては少し恥ずかしい。だって、西島はこんなに早くいかない。
「なんで、謝るの気持ち良かったんだろ?」
西島は碧の頭を撫でる。
「はい……」
大きな瞳を少し潤ませて上目使い。
あああ!!!このままここで2R目に行きたい!!
でも、のぼせやすいからなあ。
負担が大きいのは碧の方。体格も体力も違い過ぎる。
可愛い顔で、我慢しておこう。
「ちひろさん……」
黙って自分を見つめる西島の名前を呼ぶ。
「ん?そろそろ、お風呂上がろうか」
「ちひろさんはいいんですか?」
「えっ?何が?」
「気持ちよくならなくて」
「さっき、碧の中で気持ち良くなったよ?それに明日は仕事だし」
「……仕事、そうですね」
碧はニコッと笑うと「お風呂上がったらアイス食べていいんですか?」と聞く。
「もちろん!」
そうして、2人仲良くお風呂から上がった。
◆◆◆◆
冷凍庫を開けてアイスの箱を出していると、
「なんや、アイス食べるとなら、ワシも呼べ」
食いしん坊の諭吉がやってきた。
「ミルク味が好いとーぞ」
碧のにスリスリと顔をすり寄せる諭吉。
碧はアイスを少し諭吉に食べさせる。
「お前って、本当にアイスとか好きだよな」
「脂肪分が好いとーとばい。碧、もっとくれ」
「だめ、たくさん、食べれないよ」
「なんでや!!」
「諭吉は猫だから、人間用のはそんなに食べちゃだめなの」
「そがん言わんと、もっとくれな」
諭吉は碧に甘える。
どうしようかと悩む碧。少ししか与えちゃダメだと知っているのだが、こんな風に可愛くねだられたら……
「諭吉はずるいい!!可愛くねだれば貰えるって知ってるもん」
「碧も同じばい、もっと、可愛くねだればニッシーも素直になるばい」
「えっ?何?何の事?」
碧は諭吉と西島を交互にみる。
「碧も同じオスなら分かるやろ?何に素直やないとか」
「何に?」
「ニッシーは、碧の身体が小さいけん、無理させんように我慢ばしとるみたいばい?そやろ?」
諭吉は西島へ視線を向ける。
「な、何いって……」
「我慢すんなし、人間は年中発情期なんやけん、そいは仕方ないやん?我慢されたら碧もショックばい?」
うわあああ!!何を言い出すんだあ!!諭吉いいいい!!
西島は諭吉の身体を掴むと、「ゆ、諭吉、明日、猫用アイス買ってあげるから、もう寝なさい」と顔を向き合わせ言い聞かせる。
「いやばい、猫は夜行性ばい昼間寝るけん、良かと」
「ダメダメ、ほら、いくよ」
と歩き出そうとするが、行きたい方向へ行けない。
何故なら碧が行こうとするのを遮っているから。
「ちひろさん、我慢してるんですか?」
ほら!きた!!!
碧はジッと西島を見つめている。
「ね、猫の戯言だから気にするな」
「僕はちひろさんに我慢して欲しくありません!!僕も男の子だからわかります!もっと気持ち良くなりたいし、もっともっと、好きな人と触れていたいですもん!」
「碧……」
必死な顔の碧。
「ほらな、自分が我慢したら、相手が気にするとばい?素直になれや、ニッシー!もっと、欲しがって良かとぞ?欲しがっても碧は逃げん」
目の前の諭吉が猫らしかぬ事を言う。
「そうです……僕は逃げないし、もっと、僕を欲しがってください」
碧は諭吉ごと西島を抱きしめる。
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