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もっと欲張りになりましょう 17話

「めぐちゃん……」 恵の手のひらはどこをどうすれば気持ち良いのか、くすぐったいのか知り尽くしている。 星夜は手のひらが身体をまさぐる度に息を荒く吐く。 「めぐちゃん……きもちいい……」 興奮しているのか頬が赤い星夜は潤んだ目で恵を見ている。 「気持ちいいの、好きだもんな」 「……ん、すき……気持ち……いい」 「もっと気持ち良くなりたい?」 「うん」 星夜は頷く。 すると、スルリと下半身へと手が伸び、愛撫に近い触られ方で勃起している星夜のイチモツを握る。 「や、そこはだめ」 「なんで?いつもコレで気持ち良くなってるだろ?」 「ゆうちゃ……」 星夜は恵の手を払おうとするが握られたイチモツを弄られ、力が抜けていく。 「んっ、あっん」 上下に手が動き、思わず恵に抱き着く星夜。 抱き着いてきた星夜を横抱きにして、彼のイチモツを弄る。 「やっ、だめえ……」 嫌だと言いながらも星夜は恵に抱き着き荒い息を吐いている。 「いつもみたいに腰も動かして」 「だ、だめ……ゆうちゃんに怒られちゃう」 「ゆうちゃんは怒りんぼうなのか?」 「そ、そうじゃないけど……」 「じゃあ、良いだろ……」 恵は少し力を増し、手の動きを早める。 「や、だ……め、めぐちゃ……それ、だめ、きもち……いい」 星夜の息は荒くなり、自然と腰を動かす。 「その調子……気持ちいいの好きだろ?」 「うん……すき……」 「俺は?」 「めぐちゃん……すき……」 「星夜はいい子だな、俺も好きだよ」 恵は星夜のイチモツの先端の尿道を爪を立てて刺激する。 「あああ!!」 その行為は彼が1番好きな行為で激しく声を上げる。 先端を何度も何度も刺激をする。 「あっ、あっ、めぐちゃん!!いく!!」 星夜はギュッと恵に抱き着いた。 「イッていいよ、可愛くイクとこお兄ちゃんに見せて」 恵は動かす手を早める。 泡と星夜の出した我慢汁で、動かす度にギュポギュポと音が浴室に響く。 それに合わせ、星夜の喘ぎ声。 「あっん、あっ、あっ、めぐちゃ……もっとお」 星夜の声は浴室に響く。 ◆◆◆◆ 浴室の前、妹の悠紀はSkypeを使い腐女子仲間とそれを生中継をしている。 本当にうちのお兄ちゃん達ってば腐女子の宝だよねえ。 悠紀の書く同人誌は恵と星夜の話が中心だった。 2人のこの行為は幼い時から見てきたがそれが美味しいと気付いたのは中学に入って仲良くなった友達からボーイズラブの漫画を借りた事だった。 それ以来すっかりと立派な腐女子へと育ち。今では同人誌の世界ではそれなりに人気がある同人作家へとなってしまった。 だが、未成年なので濃いエロスは書けない。兄弟のピュアラブを上手く表現し、人気を得ていた。何よりも彼女は絵が上手い。 最近では表紙は挿絵でお金が入る様になっていたのだ。 それにもう18になったので、18禁にそろそろ手をつけようかと日本に帰国し、こうやって資料を集めている。 そんな妹が近くでニヤケているとは知らずに星夜は恵のテクニックに溺れていた。 ◆◆◆◆ 尿道攻めをされ、星夜は見事にイッてしまった。 ハアハアと肩で息を吐く。 「星夜、気持ち良かったか?」 「ん……」 まだ、息を整えるので精一杯のようだ。 恵はシャワーで泡と星夜が射精した精液を流すと、星夜を抱き上げ、一緒に湯船に浸かった。 彼を自分の上に座らせ、まだ、息が荒い星夜を自分の方へと寄りかかせる。 「風呂から上がったらお粥作るよ」 「うん」 星夜は返事しながら恵に身体を任せている。 「ゆうちゃんとどっちが上手かった?」 恵はつい、聞いてしまった。 「ん?どっちも上手いよう……」 「俺のテクニックとはるのかゆうちゃんは」 ちょっとムッとする恵。 「ゆうちゃんはテクニック凄いもん……俺、直ぐイッちゃう」 「セックス上手いってわけか……それだけ上手いなら色んな男とやってるぞ?アバズレめ!そんな女は別れろ!」 上手いと言われて恵はカチンときたらしく、文句を言う。 「ん?ゆうちゃんは男だよ?」 「は?何て言った?」 「男……めぐちゃんと同じ年」 「はあああ!!!」 恵の雄叫びは浴室の外にも響く。 ドアの近くに居た悠紀も思わず吃驚する。 「ゆうちゃん男なのか?」 「うん、そうだよ」 「星夜がタチか?」 「ううん、ネコ」 「ネコおおおお!!ネコだと!じゃあ、星夜の可愛いアナルにそのゆうちゃんはゆうちゃんのクソチンポを突っ込んでいるというのか!」 「クソチンポとか言わないでよう!ゆうちゃんはクソじゃないから」 「ゆうちゃん……くそ!ゆうちゃん……俺の可愛い星夜に……」 「えっ?何か怒ってる女の子と寝ても何も言わなかったじゃん?」 何やら様子がおかしい恵の方を振り向く。 「女はいいんだ、お前が突っ込むだけだから。だけど、ゆうちゃんはダメだ!」 「えっ?反対するの?」 「当たり前だろ?」 「なんで?自分だって、男と寝てるじゃん!」 「俺はいいんだよ!星夜は俺のものだ!可愛い弟だ!俺のモノは誰にもノータッチだ!星夜は俺んだよ」 「なにそのジャイア〇みたいな事言って……そんなめぐちゃん嫌い」 星夜はプイと横を向くと立ち上がる。 「どうした?」 「帰る」 「は?」 「そんなめぐちゃん俺嫌だもん帰る」 星夜は湯船から出た。

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