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もっと欲張りになりましょう 19話
◆◆◆◆◆
「あれ?」
西島は佐々木を追って商業施設に入ったものの、見失っていた。
もう~どこ行ったんだよ!!なんて、キョロキョロして歩いたら誰かとぶつかる。
「あ、すみません」
ぶつかった相手と西島の声がかぶった。
そして、同時に「あ、」と声を出す。
「神林……」
西島にぶつかったのは神林。
「千尋……」
神林も驚いた顔をしている。いや、ヤバイ!って表情の方が正解なのだが。
「何してるんだ?」
「事務用品欲しくて……」
まさか西島と佐々木が気になってつけて来たとは言えず、そう誤魔化す。
「駅に大きな文具屋あるのに?」
西島は首を傾げる。
会社の最寄り駅には大きな文具屋があり、事務用品はかなり揃っているのだ。
「あ、寄ったんだけど無くってさ……」
えへへと笑って誤魔化す。
「あっ、」
西島は小さい声を上げて、神林の腕を引っ張り近くの大きな柱に隠れるように連れて行く。
「なに?」
「佐々木尾行中で、途中見失っていたからさ」
小声で話す西島が指さす先には佐々木が歩いている。
しかも、1人ではない。女性と居る。
「あれ……あの人って佐々木の元奥さん」
神林は佐々木の横に居る女性を見て言葉にした。
「……何してんだろ?」
遠巻きに見る2人。
佐々木と元奥さんはエレベーターで上の階へと向かっている。
神林と西島は見つからないよう注意しながら後をつけた。
◆◆◆◆
その頃、妹の悠紀は恵と星夜の会話をグループLINEで同人誌仲間に送っていた。
めぐちゃん、セイ君の涙に弱いんだよね。
そう打つと、
可愛い!!っていうかあざといセイ君
と返事が返ってくる。
めぐちゃんショックやな(笑)
セイ君の彼氏みたーい
ねえねえ、2人って最後までやってんの?
次々に質問が送られてくる度に悠紀は返していた。
セイ君は昔からあざといよ(笑)
めぐちゃん、くそブラコン
しごき愛だけだよ
と冷静に返していく。
仲間から、
妹としては兄弟がエッチするってどう?
と質問がきて。
普通はさ、気持ち悪いとかありえないって言うだろうけど、腐女子だから……あり!!
と真顔で返事をした。
悠紀は自分でもおかしいとは思う、通常ならは、お兄ちゃん達不潔!!とか、気持ち悪い!とか、思春期の女の子みたいに言うのが普通なのかも知れないが、だいたい、普通って何?とも思う。
常識とか育った環境とか影響で変わってしまうのだろうし。ただ、ひとつ言えるのはオイシイ!と思ってしまう事。
恵と星夜も2人ともカッコいいと思う。
中学の同級生からはかなり羨ましがられたし、家に友達が遊びに来たがった。
イケメン兄弟がイチャつくとか漫画か同人誌の中だけだろうと思っていたから、実際に自分の兄達がイチャイチャしてるのはオイシイ以外にどんな言葉があるのだろう?
そして、今は恵の寝室の隣の部屋の壁に耳を当てている状態である。
◆◆◆◆
星夜をベッドへと寝かせる恵。
彼の髪を撫でる。
あああ!!もう、本当に腹立つ!!
恵は見た事もないゆうちゃんにイライラしている。
大事な星夜の身体を毎晩好き勝手に抱いてると考えたら、殴り込みに行きたいくらいだ。
でも、それをしたら星夜に嫌われる。
めぐちゃん大ッ嫌い!!
この言葉程、恐ろしいものはない。
恵は星夜の着ている服を脱がせ、下着姿にした。
そして、彼の上に乗ると額から順にキスしていく。
瞼、頬にキスをして、唇にもキスを落とす。
そして、首筋からは少しきつく吸い付くようにキスをする。
「ん~」
流石に星夜は目を覚まし、恵を見ると、
「めぐちゃん何してんの?」
質問をする。
「ん?ペロペロ攻撃してんの」
「ペロペロ攻撃?」
「小さい頃、俺からペロペロ舐められるの好きだっただろ?」
そう言われ、一緒に寝る時とかシーツの中でペロペロと舐められていたのを思い出す。
確かに気持ち良かったのだ。
舌が丁寧に自分を舐めていき、指を吸われたり、耳たぶを舐められたり……
気持ち良かった。
「ねえ、ペロペロするのは悠紀にもしてた?」
「はあ?俺はロリコンじゃないし!妹にするかよ!どこの変態だ!」
星夜の質問に恵は怒る。
「俺はいいの?俺は弟だよ?」
「星夜はいいんだ……可愛いし」
そう言いながら恵は星夜の首筋を舐める。
「あはは、めぐちゃんくすぐったい」
途端に笑いながら足をバタバタさせる星夜。
「じゃあ、ここは?」
恵は首筋から乳首へと舌を這わせ、その丸い突起したものに舌を押し付けた。
「あんっ、」
甘い声を出す星夜。
恵は乳首を軽く噛む。
「あっ……」
星夜は身体をくねらせる。
前はくすぐったいと笑っていたのに、中学に入る少し前からこういう風に身体をくねらせるようになっていた。
甘い吐息もいつの間にか吐けるようになっていて、ああ!!もう、食べ頃だなって思っていたのに!!!
恵の舌は胸からお腹のラインを舐めていき、そこで止まる。
「どうしたの?」
気持ち良かった行為が急に止まったから身体を起こして恵を見る星夜。
恵は下着の上から星夜のイチモツをパクンと咥えた。
「あっ!!やあ、だめ……さっき、出したばっかだもん無理……」
布がジワリと濡れていく感触が伝わる。
恵の唾液と自分が出した我慢汁。
「ね、だめ、めぐちゃん、パンツが気持ちわるいよう」
ジワジワと濡れてくる下着がまるで、お漏らしでもしたんじゃないかって錯覚してしまう程。
「じゃあ……自分で脱いで」
恵は星夜を見つめる。
「何時もは脱がしてくれるじゃん……脱がしてよ」
「わかった……」
恵は星夜の下着を脱がせる。
「チンコはもうダメなんだろ?じゃあ、ここはいいよな?」
「えっ?」
星夜が何が?と聞く前に両足を持ち上げられ、身体を折り曲げられるような格好をされた。
「ちょ、めぐちゃん、これ苦しいよう!」
腰を持ち上げられて丁度、体育の授業でやった後転に行く途中の格好。
両足は恥ずかしくも広げられ、恵に後ろの穴を見つめられている。
「やだあ!!そんなに見ないでよう!」
「ゆうちゃんはこれ、見てるんだろ?」
文句を言う星夜にそう言い返す恵。
「そうだけど」
「俺に見られてないとこ、何もないだろ?」
そういうと恵はその小さな穴に舌を這わせた。
「やあ!!!やあ、だめ、そこ、やあ!」
流石暴れる星夜。
チンコは弄られた事はあるけど、そこを恵に舐められるのは初めてだった。
「めぐちゃん、はずかしい!!やだあ」
恥ずかしい!その感情が先にくる。
小さい頃からエッチな行為を普通の事だと擦り込みされていた星夜は身体を舐めても抵抗はしないけれど、やはりソコは恥ずかしい。
穴は唾液で濡れている。舌を穴へと押し込めた。
「んんっ、あっ、あっ、やあ!」
星夜は首を振り嫌がる。
恵は指でそこを広げさらに舐めた。
「めぐちゃ……はあ、はあ……んっ、」
次第に快楽に従順になる星夜。
「はあっ……あっ、めぐちゃん……」
星夜の声が甘くなり、恵は舐めるのを止め、そこに指を入れた。
「ああっ、」
初めて入れたそこはキツくて、そして、温かい。
指を2本入れても星夜は痛がらないので、本当にゆうちゃんという男がここに性器を入れて快楽を可愛い男に植え付けているのだ。
指の付け根まで中へ入れると気持ちいい場所に当たったのか星夜は腰をくねらせた。
出し入れを繰り返すとグチュグチュと音かする。
「俺のもここに入れていい?」
「えっ?なに?」
「俺のチンコ……もう、限界……ゆうちゃんのを入れたんだからお兄ちゃんのもいいよな?」
恵の質問に星夜は、
「だめ……そこ、ゆうちゃん専用だもん」
と答えた。
「シャア専用みたいに言うなよ!元々ここはお兄ちゃんのモノなんだよ!遅かれ早かれ入れるつもりだったんだから!」
「だめ!もう、ゆうちゃん専用なの!」
「なんで、ゆうちゃんにそう貞操守るんだよ?星夜は女の子にはヤリチンだったろ?」
「それは……」
星夜はそういうと瞳を潤ませた。
うひょう!!やばい!!星夜が泣く!!
恵は星夜の下半身をベッドへ戻して、可愛い弟を抱きしめる。
「ご、ごめん泣くな星夜!」
抱きしめられた星夜は恵に抱き着き泣き出してしまった。
あああ!!やばーい!!誰かあ!!助けてくださーい!!
恵は叫びたい気分だった。
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