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気持ちいい事しません? 2話

◆◆◆ 何気なく時間を見る斉藤。丁度、仕事が終わった時間帯。 ゆうちゃん仕事終わったかな?とぼんやりと考える。 ここに居ることを言わなきゃ……心配するかな。 スマホを取り出し、ラインを開けると佐々木の連絡先をタップして書き込む。 『今、兄の家に居ます。久しぶりなので泊まろうかと思ってる』 送信して、画面を眺める。暫く見つめていても既読にはならない。 まだ……仕事かな? 星夜はため息をつく。 「星夜、どーした?ほら、ベッド戻るぞ」 恵に頭をポンと軽く叩かれた。 「うん、ゆうちゃんに泊まるってラインしてた」 「えっ?何でわざわざ?」 恵はキョトンとする。星夜が佐々木と同棲しているのを知らないのだから。 「一緒に住んでるから」 「はいいい?」 恵の声は大きい。 「部屋、引き払って同棲してる」 「い、いつから?お兄ちゃん聞いてないぞ?」 「めぐちゃん忙しそうだったから」 「言いなさい!大事な事だろ?」 「えっ?なんか怒ってる?俺、成人してるよ?」 「成人していようが星夜は俺の中では子供なの!ゆうちゃんと同棲って事は毎晩、エッチしてるって事だろ?」 「そりゃ……するよう……気持ち良いの好きだもん」 「毎晩か?」 「毎晩……あ、あと、外でもたまに……外でするのスリルあるよねえ、誰かに見られるかも知れないって思うとドキドキする」 星夜の衝撃の言葉に恵は堪らず、彼の手を掴み、寝室へと連れて行く。 毎晩!!毎晩だと?じゃあ、昨夜もやったって事か? 可愛い星夜に毎晩!!毎晩だとおおお!!やりすぎだろうがあ!! 恵は叫びたかった。 妹が目の前に居るのにヤキモチを妬いて嫉妬する兄。 本当にオイシイと思う。 悠紀はもちろん、恵の寝室の隣の部屋へと移動する。 ネタに困らないっていいわあ…… 悠紀は神に感謝する。 ◆◆◆◆◆ 大人の男の人って凄い…… 碧はギンギンに勃起した西島のイチモツをマジマジと見ている。 自分は何回もイッてしまったのに西島はギンギンなのだ。 しかもマジマジと見ると大きいなって自分のと比べてしまう。 ぼ、僕だって……と自分のを見てみるけど、撃沈。 「ちひろさん……おちんちんって何食べたら大きくなるんですか?」 キラキラとした真っ直ぐな瞳で見つめてくるけれど、言っている事はエロい。 「えっ?遺伝とかじゃ?」 「えっ?じゃあ、ちひろさんのお父さんも大きいんですか?」 直球な質問に西島は咳き込みそうになった。 「いや……知らない。見た事ないから」 「遺伝ですかあ……僕のお父さんもお兄ちゃん達もちひろさんみたいに大きくなかったです……じゃあ、もう大きくなりませんね」 ガッカリする碧。 「あ、碧のは標準だと思うよ?気にする程じゃない!」 こういう事はどう言って良いか分からない。 「でも、男なら悩むんです!僕、身体標準より小さいし……たまに女の子に間違えられるし、高校生とか中学生とか言われちゃう……身長だって、ちひろさんくらい欲しいです」 力む碧。彼に取って背丈や身体はコンプレックスだった。 「ちひろさん、前にならえ!って体育でやるでしょ?あれ、僕ずっと1番前だったから腰に手を当ててたんです!僕だって真っ直ぐ……こう、ピシッと前に延ばしたかった」 碧はそういうと両手を前に突き出す。 その姿がまた可愛い。 西島はそのままヒョイと持ち上げて、 「俺は今の碧が1番好きだけどな……すっぽり腕の中に入ってくれるし、抱き心地いいし、柔らかいし...こうやって抱っこも出来る。碧は抱っこされるの嫌い?」 「す、好きです」 碧は首をブンブンと振る。 「悩まなくても良いって言ってるだろ?今の碧が大好きなのだから」 「ちひろさん」 碧は嬉しくて抱き着く。 「……碧」 「はい?」 「下、限界なんだけど……気持ち良くしてくれる?」 その言葉に碧は笑顔で「はい!」と返事した。 素直に遠慮なくお願いしてくる西島…… 我慢しなくて良いって言った事をちゃんと受け入れてくれている事が凄く嬉しい碧だった。

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